私にも守れたら (ページ42)

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39話ページ42

まあ、皆頑張ったと思いますはい。玉狛第二は残念だったけど、多分また強くなって来るので大丈夫。

easy revenge ！？

(意味微妙に違うけど最近影響されたから使っていくスタイル。アニメお疲れ様でした)

さて、夜も遅いし、帰ろうかな。

席から立ち上がり、出口へと向かう。

「…あ、Aちゃん」

「あら」

解説席の隣を通り過ぎようとしたとき、さっきまで実況をしていた可愛らしい声が私の耳に届く。

　

「あ、綾辻先輩、加古さん、風間さん。お疲れ様です」

「ありがと〜。Aちゃんも来てくれてたんだね」

「暇だったので」

綾辻先輩と会釈する。可愛いな。

「久しぶりね、ずっと貴方を勧誘したいと思ってたけれど…貴方つるまでTだから、残念だわって思ってたのよね〜」

「(私、かくまだからKで行けるんだけどな…)」

「まぁ、その代わりに今度私の作った新作チャーハン試食してもらおうと思ってたし、大丈夫♪」

「(げ)」

　

さり気なく苗字を本格的に忘れられている悲しさを思い知らされた挙げ句、チャーハンの恐怖までもが襲いかかってくる。
拒否権は……ないな。加古さんの顔がそう言ってる。

「か、風間さんもおつかれです」

「ああ…………菊地原とは和解できたか」

「あ、はい。多分…。あれから話してませんが」

「…」

「スミマセン」

あれから菊地原との仲には怖いくらい何も起こらず、すれ違っても街中の他人のような雰囲気があるらしい(歌川先輩談)

「あまり拗らせるなよ」

「は、はい！気をつけます…」

なんで私だけが怒られてるんだ？？

「じゃあ、これで失礼しますね」

「うん！お疲れ〜」

「チャーハン待ってるからね」

「…」

まだ言ってる加古さんの言葉を聞きながら、腹が痛いふりして休もうかとか、任務と偽ろうかなどと必死にバックレる理由を考え、帰路についた。