【短編集】君へ。【ヒプマイ】

観音坂独歩 / 今までも、そしてこれからも ページ41

会社から帰宅して鍵を開ければ、休みだと言っていた独歩が中から走って迎えてくれる。

「お帰り、」

「ただいまぁ」

ぎゅうっと抱き締めて私の存在を確認する彼はとてつもなく可愛い。ゆっくり背中を撫でると、離れる。

____

夕飯を食べ終わり、お風呂から上がると何時もの通りソファで寛ぐ独歩。

近付いて抱き締めれば、一瞬だけ肩を揺らすも、直ぐに私を自分の方へと引く。

「髪、乾かす」

そう言って彼の股の間に座らされて髪を拭かれる。


テレビが、結婚関係のことについて映し出すと、独歩の手が止まる。

「どうしたぁ？」

そう声をかけてみれば、独歩はソファから降りて私と向き合う形で座る。

「俺さ、社畜だし、自他共に認めるサイコパスだし、独占欲強いし、もう三十路手前のおっさんだけど、Aのこと、誰よりも愛してる」

いきなり語り始めたその内容にだんだん顔が熱くなっていくのがわかる。

「ぇ、あ、独歩…？」

そう声をかければ、大きく深呼吸をして真っ直ぐ私を見つめながら、

「A、結婚、してくれ」

そう言って私の左手をとり、薬指にキスをする。

「指輪とか、ない、けど…俺には、Aしか居ないから…」

何時もに増して真剣な目で見つめてくる独歩の顔を見ていると、ﾎﾞﾛﾎﾞﾛと涙が溢れてくる。

「え、あ、嫌だったか！？ご、ごめっ」

慌てる独歩を強く抱き締めながら、

「私で、良ければっ…！」

なんて。

驚いて固まっていた独歩は、その言葉を聞いてゆっくり私を離し、優しく唇にキスをする。

「言っただろ……Aしか居ないって…」

優しく微笑む独歩は、最高に格好良かった。



_____

Nana様！如何でしたでしょうか？
リクエスト、有り難う御座いました！

山田一郎 / ゲームと君→←・・

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーナンバー

8

今日のラッキーカラー！

入間銃兎「俺の色に染まりたい？まだだな、まだ、早い」

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