【短編集】君へ。【ヒプマイ】

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5分位経っただろう。「すまない」なんて言いながら腕を解く先生。場所を移動してソファに座る。

「あ、あの……今の、えっと…」

滅多に自分からこうして抱き締めることをしない先生…寂雷さんが抱き締めてくれたことに心臓がﾄﾞｸﾄﾞｸと音をたてる。

「えっと…ほら、今日君が受診しに来たときに…」

少しだけ言葉を選びながら喋る寂雷さんは可愛くて。

「し…嫉妬……です、か…？」

そう呟きながらそっと顔を覗くと、ほんのりと頬を赤く染める。

「そう、なのかな…君にお似合いの年齢の彼らに妬くなんて…」

悲しそうに笑う寂雷さんの腰辺りに抱き着く。ふわりと優しい香りが鼻を擽り、また胸の鼓動が速くなる。

「わ、たしが寂雷さんを、選んだんです…そんなこと、言わないで…下さい」

恥ずかしくて声がだんだん小さくなるけど、テレビも何も着いていない静かな部屋では聞こえてしまうらしく。

「有り難う…」

嬉しそうに微笑んで、私を起こして向き合わせる。

寂雷さんの方が背が高いから、うつ向く彼の髪の毛がカーテンの様になり、まるで二人だけの空間のようで。

「寂雷さん…好き、ですよ」

重いかもしれない…なんて思いながらも彼の目を見て呟けば、一瞬目を見開いて直ぐに微笑み、

「私は、愛しているよ」

なんて囁いてくれる。

顔に熱が集まり、下を向こうとすれば、寂雷さんのその白くて長く、細い指で顎を掬われ、キスをされる。

嫉妬なんてそんなにしてくれないと思っていた彼の以外な一面が見れて、大満足です。




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公序良欲様！如何でしたでしょうか？
リクエスト有り難う御座いました！！

観音坂独歩 / 今までも、そしてこれからも→←神宮寺寂雷 / 時には私でも

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーナンバー

8

今日のラッキーカラー！

入間銃兎「俺の色に染まりたい？まだだな、まだ、早い」

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