観音坂独歩 / 可笑しい ページ30
最近独歩の様子が可笑しい。
家に帰ってくる度に首にキスマをつけたり、私の匂いを嗅いでは「誰に会った?」なんて。
今日もそんなことが待ち構えているのだろうと、玄関の扉を開ける。
「ただいまぁ」
そう声をかけると、バタバタという音をたてて独歩が走ってくる。
「お帰り」
そう言って私をキツく抱き締め、首もとに顔を埋める。
「あ、れ……?」
何かに気付いたのか、そう声を出し、「ねぇ」と低い声で囁く。
「なんで、隠してるの……?」
そう言いながら首筋をなぞる独歩。
「か、くしてる…って……?」
ゾクゾクとした感覚が背中を伝う。
「シルシ。絆創膏貼ってあるけど…」
あ。
そこでやっと思い出した私は馬鹿だ。朝同僚に、「隠した方が良いよ」なんて言われて半ば無理矢理貼られたものだ。
そう説明すると、独歩はいきなり私を抱き上げ乱暴にソファに下ろす。
「ッ……独歩…?」
独歩の顔を見てみれば、何時も以上に目が死んでいる。これはヤバイ。本能的に悟った私は、落ち着かせようと口を開くも、
「どッ、んっ…」
荒々しく唇を塞がれる。酸素が足りず口を開けば、待っていたかの様に割り込んでくる熱い舌。
「はっ、んんっ」
やっと離された唇を結ぶ銀の糸。肩で息をしながら独歩を見詰めれば、
「ねぇ……俺だけって言ったよね…?なんで、他の奴に触られてるの……?」
嫌悪感を吐き出す様に呟く独歩。
「ああ、そうか。俺が悪いのか、Aが俺以外に笑いかけるのも、俺以外と喋るのも。全部、全部俺が……」
突然ネガティブモードに入った独歩を慌てて宥めようと手を上げると、掴まれてソファに押し付けられる。
「ど…」
「なんでだよ、俺はこんなに好きなのに、愛してるのに。なんでAは俺だけを見ない??俺が悪いのか。俺が……」
ギリギリと腕に食い込む爪が痛い……
けど。
彼の心の痛みはこんなものじゃないんだろう。
独歩の愛を受け止められる器になろう、だなんて。
独歩に堕ちていく私も、可笑しいんだろうな…
_____
朧流水斬様、如何でしょう??
病んでます??え、ヤンデレですか??←何かありましたら、お伝えください!!
リクエスト、有難う御座いました!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーナンバー
8
今日のラッキーカラー!
入間銃兎「俺の色に染まりたい?まだだな、まだ、早い」
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おやたぬき(プロフ) - Nanaさん» 嬉しいお言葉有り難うございます!プロポーズする独歩君ですね!!了解しました!!!少しお待ちください!!!!リクエスト有り難う御座います!!!!! (2018年8月29日 18時) (レス) id: 2cb3b2c501 (このIDを非表示/違反報告)
Nana - どれも素敵なお話でした!良ければプロポーズする独歩くんのお話 よみたいです!!! (2018年8月29日 17時) (レス) id: 47b6b0fdaf (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 公序良俗さん» 了解しました!!暫しお待ち下さい!リクエスト、有難う御座いました! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 2cb3b2c501 (このIDを非表示/違反報告)
公序良俗 - すいません。リクエストで寂雷さんが嫉妬するお話お願い出来ますか? (2018年8月28日 16時) (レス) id: 75b87ef95f (このIDを非表示/違反報告)
たぬきのこ(プロフ) - 朧流水斬さん» ひぇ!!そんな嬉しいお言葉貰ってはにやけが止まりません((独歩くんのヤンデレですね…!少し御待ち下さい!!有難う御座います!!! (2018年8月25日 11時) (レス) id: 2cb3b2c501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おやたぬき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時:2018年8月17日 10時