山田二郎 / 二人でひとつの ページ29
二郎君との、初デート。
待ち合わせ5分前位に行ってみれば、もう既に居る。
「ま、待たせちゃったね…」
そう呟くと、
「俺が先に来てただけだし。ってか、さっき来たばっかりだから、待ってない…よ」
なんて。バレバレだよ?おかしくって小さく笑いを溢せば、「なんだよ」なんて赤くなる。
「うぅん、何でもないよ?…有り難う」
「おう……」
また顔を赤くしながら頷く。
「ん」
そんな事を考えていると、不意に出される手。首を傾げれば、
「手……服似合ってて、か、可愛い、から……」
顔を真っ赤にして眉間に皺を寄せながらそう言うから、此方まで恥ずかしい。
「う、うん……今日の二郎君、格好いい、ね…」
なんて呟けば、
「何時もだろ…」
なんて口を尖らす。彼の差し出す手に手を重ねて握る。
____
映画を見たり、御昼を食べたり…。兎に角普通のデートを楽しんだ。
そろそろ帰ろうか、なんて言えば、
「あ、まっ…て」
そう言って鞄をごそごそと漁り始める。
「ん〜…?あ、あった」
そう言って取り出した物は、長細い箱に入ったもの。
「これっ、今日の…記念っつーか…」
もごもごしながら箱を渡してくる。
「開けて…?」
そう聞くと頷く二郎君。
そっと開けて見れば、二つのチェーンに、合わせるとハートになるペアネックレス。
「え……何時……?」
こんなの買ってたところ見なかった。
「あ〜…Aがトイレ行ってたときに見つけて、さ……」
頬を掻きながら説明する。
なんだそのラノベ的展開。
思考が彼の兄の様になり、頭を軽く振って追い出し、
「つ、着けてもいい…?」
そう聞くと、
「俺が、着ける……」
なんて言って私から箱を取って中を取りだし首に手を回す。
二郎君が動く度に触れる肌が擽ったい。
「ほら、よ」
そう言って離れる。
「有り難う…!」
嬉しくて抱き着けば、吃驚して顔を真っ赤に染める。しかし、ゆっくり背中に手を回して、抱き締め返してくれる二郎君。
その日は最高の一日になった__。
翌日二人して着けて行ったので、友人に冷やかされたのは言うまでもない。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーナンバー
8
今日のラッキーカラー!
入間銃兎「俺の色に染まりたい?まだだな、まだ、早い」
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おやたぬき(プロフ) - Nanaさん» 嬉しいお言葉有り難うございます!プロポーズする独歩君ですね!!了解しました!!!少しお待ちください!!!!リクエスト有り難う御座います!!!!! (2018年8月29日 18時) (レス) id: 2cb3b2c501 (このIDを非表示/違反報告)
Nana - どれも素敵なお話でした!良ければプロポーズする独歩くんのお話 よみたいです!!! (2018年8月29日 17時) (レス) id: 47b6b0fdaf (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 公序良俗さん» 了解しました!!暫しお待ち下さい!リクエスト、有難う御座いました! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 2cb3b2c501 (このIDを非表示/違反報告)
公序良俗 - すいません。リクエストで寂雷さんが嫉妬するお話お願い出来ますか? (2018年8月28日 16時) (レス) id: 75b87ef95f (このIDを非表示/違反報告)
たぬきのこ(プロフ) - 朧流水斬さん» ひぇ!!そんな嬉しいお言葉貰ってはにやけが止まりません((独歩くんのヤンデレですね…!少し御待ち下さい!!有難う御座います!!! (2018年8月25日 11時) (レス) id: 2cb3b2c501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おやたぬき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時:2018年8月17日 10時