【短編集】君へ。【ヒプマイ】

観音坂独歩 / 届かない ページ20

ちょっと悲しい(?)系です(多分)
____

好きな人。

そう聞かれて真っ先に思い浮かぶのは、彼だろう。

でも、口には出せない。彼は、色んな女性から人気があるから。

帰り道に出会った不思議な男性。

格好いいのに、目の隈が酷くて、やつれてて。家に招き入れて食事をさせると、「美味しいです」って笑う彼は、

とても可愛らしくって。

布団を用意してあげれば、泥の様に眠って。その寝顔も可愛かった。

ヒプノシスマイクを握って、バトルをすれば、かっこよさに輝きがました。

そんな彼を、いつの間にか好きになっていた。

けど、彼は私の様な女には興味がないだろう。というか、私の名前すら覚えていないと思う。






辛い。


.


.


私にもっと勇気があればって何時も思う。

彼を助けた(?)その翌日に、同じ職場だと分かっても、

何時も何時も上司に怒られている彼に近付けない。

「怒られてるのは、貴方のせいじゃないですよ？」

そう言えれば良いのに、臆病な私は___。

漸く心を決め、彼に告白をしようとしたのに。

__可愛いあの子に先を越されてしまった。

勿論彼の答えはYes。何時も彼を慰めていたり、気にかけていたのはあの子だから。

臆病な私には、届かない存在のあの子。

幸せそうに笑いながら帰る二人の背中を見つめることしか出来なくて。

家に帰っても泣くなんて出来ない。

何もしなかったのは私だから___。

このまま消えても、誰も気付かないんじゃないか。

そう考えたけど。

少しでも彼の側に居たかった。彼の笑顔が見たかった。

自分でも気味が悪いと思うのを承知で。








「貴方が好きでした」

届かない初恋を、胸にしまうんだ。

BB･MTC / 失恋を慰めてもらった→←飴村乱数 / 僕だけの特別

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーナンバー

8

今日のラッキーカラー！

入間銃兎「俺の色に染まりたい？まだだな、まだ、早い」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す