【短編集】君へ。【ヒプマイ】

飴村乱数 / 僕だけの特別 ページ19

「まったね〜！」

オネーさん達に手を振って見送る。

彼女らが見えなくなれば、直ぐに事務所に戻って、服を着替えて、愛しい人の元へと急ぐ。

「Aっ！！」

「わぁ、乱数君」

待ち合わせ場所の噴水の近くのﾍﾞﾝﾁに座りボーッと空を見上げていた君に、抱き着く。

「待たせちゃってごめんね〜？」

「ううん、乱数君を待つ時間も好きだから平気だよ」

そう言って柔らかく微笑む君。その度にﾄﾞｷﾄﾞｷって胸が鳴る。

僕らしくないな、なんて思うけど、Aは特別な存在だから。

「何処行こっか〜？」

「そうだなぁ、此処に行きたいな」

「いいよ〜！」

デートの時、何時も君は必ず何処か行きたい場所を決めてくれる。

「美味しいね！」

「うん、あ、乱数君のも一口頂戴？」

「え？あ、う、うん！」

僕が恋人とどう付き合えば良いのか分からないという事を、知ってる君は恋人らしい事を自然と僕にさせてくれる。

そう言うところに惹かれたんだ。

「もう、夕方だね…」

夕日を見ながら何時も悲しそうに笑う君は、何を思っているのか僕には分からない。

「…僕、今日はAと離れたくないな…」

ﾎﾟﾂﾘと呟いた言葉。

「え…」

Aの反応に我に返る。

「あ、そのっ…迷惑、だよね……」

「ううん……すっごく嬉しいよ…？」

その言葉にﾊﾟｯと顔を上げると、恥ずかしそうに、でも一寸泣きそうな顔をして笑う。

「A、僕ね、色んなオネーさんと遊んだりしてるけど、やっぱり、Aじゃなきゃ、楽しくないんだ。だから……









これからもずっと一緒に居てね」

観音坂独歩 / 届かない→←神宮寺寂雷 / 猫と私と先生と

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーナンバー

8

今日のラッキーカラー！

入間銃兎「俺の色に染まりたい？まだだな、まだ、早い」

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