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玄関の開く音がして、手を拭きながら其方へと向かう。
「おかえりなさい、簓さん、お疲れ様です」
目に見えてぐったりした彼が帰ってきたのは、朝の5時台。
芸人さんは大変だなぁ、なんて思いながらゆっくりと靴を脱ぐ彼の背中を見つめる。
「おん………ただいま、」
覇気のないその声に、今は彼をそっとしておくべきだと、いつも通り彼に渡された上着と荷物を受け取る。
(…あれ、?)
上着からほんのり香ってきた、簓さんとは違う甘い香り。
女性物の香水のようなその香りに、ふと疑問を抱いた。
「簓さん、あの…」
「ん〜、なに…?」
心の中にできた疑問という名のしこりを取り除いてしまおうと彼に声をかけるも、低く唸るように言葉を発した彼に、「あ、いや、、なんでもないです」と口ごもった。
簓さんの後ろを着いていくように歩けば、彼の体から、より一層強い上着と同じ香水の香り。
不安な気持ちが心の中を何度も往復する。
もしかして…いや違う、そんなわけない。
不安とそれを否定する心が入り交じって、その日は料理の味も何も、全くと言っていいほどなかったのを覚えている。
最近、友人の誕生日祝いにと、香水をプレゼントした際に、あの日からずっと簓さんから香っている香水の香りを再び嗅いだ。
簓さんがこの場にいるのかと、一瞬どうしてか体が強ばったのだけれど、近くにあったポップを見て、納得した。
『愛しのあの人へ、甘い誘惑を。』
そんな謳い文句と共に商品棚に並んでいた香水を手に取る。
香りは、イベリスの花の香り。
テスターを手に取り、軽く吹きかけてみれば、ふわりと香るその匂いに、顔を顰めた。
………
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星妻桜@姉妹同盟(プロフ) - 主の心を俳句に 好きすぎる 推しイケメンか 無理しんど (2020年9月17日 2時) (レス) id: fe16128dce (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 綾海さん» 了解です!リクエストありがとうございます!!さては寂雷先生推しですか??()遅くなりますが、気長にお待ちください! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - こんばんわ!リク受付ありがとうございますm(__)mはい!完成ゆっくり楽しみにお待ちしています♪おやたぬき様のペースで此れからも頑張ってください!!ではまたっ (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 月華姫さん» 了解しました!!遅くなってしまうかもしれませんが、気長に待っていただけると嬉しいです!リクエストありがとうございます!! (2019年2月20日 21時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
綾海(プロフ) - リクエストで、交通事故でPDSDになってしまった夢主(寂雷先生の年の離れた妹)と寂雷先生のお話がみたいです。 (2019年2月18日 20時) (レス) id: ba228ed2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おやたぬき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/
作成日時:2018年9月27日 21時