【ヒプマイ】君と。【短編集】

・・ ページ11

勉強の続きなんだろうし、俺に教えて貰うためにここに来たんだろうから、と起こそうとAの隣にしゃがみこむ。


すると、


「んっ……んぅ、いち、ろー…くん」


「っ…？なんだ……寝言か」


幸せそうな顔をして俺の名前を呟くA。


「(なんだ、俺の夢でも見てんのか？可愛い奴)」


幸せそうなその寝顔を見ていると、何時までもその寝顔を見ていたくなる。


「(起きるまで、いいか)」


着ていたジャケットを脱いでAの肩にかける。


そして、そっと額にかかった髪を退かして、優しく口付けをする。


「(寝顔、すっげぇ可愛い…けどどんな顔でも、可愛いよな)」


俺は、パシャリと一枚だけ写真を撮って、机に頬杖をして、起きるまで眺めることにした。


………

「(うわぁ、兄ちゃん、ﾃﾞﾚﾃﾞﾚ……羨ましいっ！けど……)」

「(いち兄幸せそうだ……。Aさん、可愛いし…。さっき教えてって頼まれたとき断って正解だったな)」


__________
綾海様！如何でしたでしょうか？
イメージとちがければ、言ってください！

リクエスト、ありがとうございました！

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