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Jk side
俺がシヨルをじっと見つめていたせいか、別の男の子が俺に向かって話しかけてきた。
「シヨルは臆病なんだよ」
そう言われた瞬間にムッと睨みを効かすシヨルを見て、思わず笑ってしまった。
本当にAそっくりだ。
言い返すでもなく、シヨルは友達を睨んでいる。
「シヨルは臆病なんかじゃないよ」
そう言ってやると周りは「おにいさんはシヨルのこと知らないじゃん〜」と言う。
でもシヨルはハッとしたような顔になり、俺をまたじっと見つめてきた。
あぁ、こんなところまでそっくりなのか。
今すぐ抱きしめてやりたい。
たとえこの子がキム テヒョンとAとの間にできた子どもだったとしても。
愛しくて仕方がなかった。
それから子どもたちは散り散りにかけて行った。
みんな好きなところに座って絵を描き始めている。
1人だけ、俺の隣に腰かけた子がいた。
まさかのシヨルだ。
興奮しすぎて頭が回らない。
いや、変なことを考えてるわけではない。
最近一体どうしたというんだろう。
いきなり俺の世界が動き出したような感じだ。
「…おまえはどこかに行かないの？」
「…さっき」
「ん？」
「さっき、ありがとう…」
なんだこの子。
すごい可愛い。
こんな可愛い子、世界にいない！
ニヤニヤする顔を必死で真顔にしようとするけれど、そうしようとすればするほどニヤケてしまう。
「シヨル、学校楽しい？」
「…うん」
「いじわるされてない？」
「うん、ムカつくヤツはいるけど！」
さっきの子だろうか。
「そっか。今の生活、幸せ？」
少し質問が難しかったようだ。
シヨルはきょとんとしている。
「ママのこと、好き？」
そう聞いた途端、シヨルは弾けるような笑顔で「大好き！」と答えた。
よかった。
なんだか安心した。
シヨルの笑顔を見て、すっと気持ちが軽くなり安心した。
「シヨルはこの公園ママとよく来るの？」
「ううん。ママとは来ないよ」
「学校ある時だけ？」
「うん」
大きな頭がコクリと頷く。
思わず撫でてみた。
子ども特有のふわふわの髪が気持ちいい。
「またこの公園、くる？」
そう聞いてきたのはシヨルからだった。
俺から言おうとしてたのに。
「うん。来るよ」
「またお話ししようね」
シヨルはAにそっくりな笑顔を俺に向けた。
そして先生に呼ばれて「バイバイ」と手を振り走って行ってしまった。
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う - 最高すぎる！ (2021年8月27日 0時) (
レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした！！！最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月31日 12時
