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Jk side
情報屋から、Aのことを聞き出した。
と言っても韓国に来てからのAの足取りしか分からなかったけど。
韓国に来て早々、Aに付き纏う男がいた。
キム テヒョン。
まさにシヨルが通う保育園の先生だった。
そいつは家もAのアパートの近く。
さらに最近でもよくAのアパートに出入りしているらしかった。
シヨルの父親はこいつしかいないだろう。
パク ジミンという男もAと親しいらしい。
でもソウルに越して来たのが去年だった。
その前は日本、しかもAと暮らしていた横浜にいたようだ。
どういう事だろう……。
まあそいつはいいや。
あまりAのアパートに来ることもないし。
いや、月に3回くらいは来てるけど。
キム テヒョンなんて週に1回レベルだ。
シヨルの父親がキム テヒョンだとして。
なぜ結婚していないのか。
しかも結婚しないのにAに未だに付き纏う。
どういうつもりだ。
今度はキム テヒョンについて調べてもらおう。
そして一番俺の心を動かしたのはシヨルだった。
シヨルの写真を手に入れたのだ。
とても可愛かった。
Aに似ていた。
唇が、あの笑った時の綺麗な形がとても似ていて可愛かった。
そして、また俺はあの公園に来ていた。
今度はスケッチブックと鉛筆を持って。
今でも気晴らしに仕事をサボって出かけることがある。
だから誰も何も言わない。
だいたい俺は自宅での作業が多いから、結構自由に動ける。
この仕事をしていて一番良かったと思うことだ。
今日もバイオリンを弾く老人はいた。
周りに人はいない。
趣味でこの公園で弾いているようだ。
その人を見て、その人の音色を聴いていると自然と手が動く。
調子がのってきて楽しくなった頃だった。
「ねえ」
「えっ！？」
気がつくと、とても小さな男の子たちに囲まれている。
まさか保育園の子どもたちだろうか。
「おにいさんもお絵描き？」
「え、ああ、そうだよ」
よく見ると子どもたちは可愛いスケッチブックと子ども用の太くて短い鉛筆を持っていた。
そして話しかけてきた男の子の後ろに、隠れるようにして俺を見上げる子。
見つけた。
シヨルだ！！！！
全身が雷で打たれたかのようだ。
シヨルは他の子とは違って、じっと俺を見ている。
警戒しているようだ。
これは、本当に運命なのかもしれない。
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う - 最高すぎる！ (2021年8月27日 0時) (
レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした！！！最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月31日 12時
