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Jk side-過去-
俺とその女は部屋の中心で取っ組み合いになった。
馬鹿みたいに力の強い女。
周りからは「きゃーー！」と女性社員の悲鳴と「なんだ！？どうした？！」と面白がる男性社員の声。
鍛えていた俺はもちろん、女の腕を捻って床に押し倒そうとした。
その時。
「っう」
どっ、と背後から殴られた。
まさか。
こんな時に……？
ゆっくり背後を振り向くと、上司だった。
「おまえなんて…おまえなんていなければ、俺が選ばれていたかもしれないんだ」
目の前が真っ暗になって、床に突っ伏す。
「ジョングガ！！」
ホソギヒョンとナムジュニヒョンの声と、警察を名乗る人間がバタバタ入ってくる音が聞こえた。
女は複数の男に取り抑えられながらも、必死に抵抗している。
「ねえ！？なんであんな女と遊ぶの？？私が一番大切って、言ったじゃない！！！」
あんな女…？
そうか、ストーカーだもんな。
Aと会ってる時も近くにいたんだ。
なるほどね。
頭の中で冷静に考えながらも、俺は意識を失って行った。
____
目を開けると、ユンギヒョンが焦った顔をして俺の顔を覗いていた。
ヒョンのこんな顔見たことない。
「お、ジョングギ、大丈夫か？」
「ここは…？」
「おまえんち。おまえの親父さんに呼ばれた」
まさか。
父親に全て知られてしまった。
父親は基本家で仕事をこなしている。
だから俺が会社でどんな生活をしているか、知らなかったのだ。
でもユンギヒョンが父から呼ばれたということは…。
というか、あんな事件があったらそりゃ分かるか。
起き上がろうとしたら頭がズキズキした。
「おまえ、上司に頭殴られたんだよ。まあ命に別状はない」
「…あの上司は？」
「もちろんクビ。というか社会から消された」
父親がしそうなことだ。
「おまえの親父さん、めちゃくちゃ怒ってたぞ」
「俺に？」
「まぁ、おまえにも」
「おまえに嫌がらせしてた奴らは洗い出して全員クビににするって」
「あはは、いい気味」
「それとおまえにさ、ちゃんと言って欲しかったって」
「…言えるわけないじゃないですか」
「うん。親父さんもそこらへんは分かってる。
今後しばらくは、会社に行かなくていいってよ」
「俺もクビですか」
「いや、一人で何処ででもできる仕事やらせるって。本格的に跡を継ぐために、全体の管理をしろってさ」
はは、初めからそうしてくれてれば。
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う - 最高すぎる！ (2021年8月27日 0時) (
レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした！！！最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月31日 12時
