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Jk side-過去-
「ヒョン、お願いがあるんです」
「ん？」
俺はその時、頭がおかしくなっていたのかもしれない。
全てが、なにもかも終わってしまって。
「ヒョンって、趣味で催眠術できるんですよね？」
「おお。結構すごいぞ俺」
天才だから。と真顔でユンギヒョンは言う。
頼もしい限りだ。
「着いてきてください」
「…どこに」
「好きな人のところ」
「好きな人？」
俺に好きな人がいたことを知らなかったヒョンは目を大きくして驚いていた。
でも彼は元々性悪である。
「面白そうだな」と言って着いてきてくれた。
「あ、おまえ行方不明ってことになってるから」
「なんでですか」
「おまえがいたら警察に色々聞かれるだろ。
社内でいじめみたいなことがあったなんて発覚したら、会社の評判を落とすからな」
父親がそういうことにしているらしい。
夜中だった。
Aのアパートは真っ暗だが、中から少しだけテレビの音が聞こえる。
インターホンを鳴らすと少し人が動く気配がした。
警戒しているのかAは出てこない。
「ヌナ、俺」
声をかけるとバタバタと音がしてAが現れた。
「ジョングク！！」
勢いよく飛び出して来た彼女はユンギヒョンを見てキョトンとした。
ヒョンに気を取られているすきに持って来ていたクロロホルムをAに嗅がせる。
簡単に彼女は倒れてしまった。
「で、俺はなにをしたらいいわけ」
まさか俺がこんなことをするなんて思っていなかったんだろう。
少しポカンとした顔のヒョンが俺に首をかしげる。
「催眠術、掛けてください」
「…え」
「僕のお嫁さんです。Aは」
ヒョンに向かってにっこり笑ったつもりだったのに。
ヒョンは苦笑いして「おまえヤバイな」と言った。
それからヒョンと話し合い、日本に連れて行くことにした。
父親にはヒョンが連絡して、全てを話してくれたらしい。
俺に溺愛している父親は
「俺が今まで何も気づかなくて、だから、悪いのは俺なんだ」
と泣きながら言ったらしい。
そりゃあ大切にして来た息子がこんな犯罪おかしたら泣くよな。
父親の協力のもと、Aの新しい戸籍を手に入れた。
ヒョンの提案で今までの記憶は消すことにして。
そして、父親が用意してくれたマンションでAに催眠術をかけた。
それからAは、俺の妻になったのだ。
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う - 最高すぎる！ (2021年8月27日 0時) (
レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした！！！最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月31日 12時
