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Jk side-過去-
ある日、彼女が早番の日。
朝からちょうど作った書類を破られるという嫌がらせを受けていた俺は、すぐホリデイコーヒーに向かった。
もう限界だったのかもしれない。
とても大事な書類だった。
徹夜で作ったのにな。
しかももう間に合わない。
破った理由は「あ、ごめん。いらない書類かと思いました」
俺より10歳くらい上の妙に臭い男だった。
なんでこんな奴にこんなことされなきゃいけないわけ？
やり切ったような顔をして奴は自分の席へ戻って行った。
頭にきた。
何かやり返したかった。
でも徹夜のせいもあって俺は黙って会社を出た。
いつもレジでぽかんとしてるかせっせと仕事をしているA。
なぜかその日は違った。
何かに怯えたように暗い顔をしていた。
問いかけると瞳を揺らす。
なにか訴えるような目だった。
それからいつものように帰りは送ることにした。
けどやめた。
どうしても返事が欲しい。
もう俺は頑張れない。
彼女に助けを求めていた。
真剣に告白した。
せめて付き合ってほしいと。
なのに彼女は泣きながら、「消えて」と言ったのだ。
ああ、彼女さえも俺に消えてほしいと思ってるのか。
じゃあ俺は本当に消えるべき人間なのかもしれない。
それに彼女を泣かせてしまった。
サッと全身が冷たなるような感覚だった。
彼女を苦しませた。
なんで。
俺が全部間違ってたのかな。
俺が狂ってたのかな。
俺は………
_____
気がつけばAは目の前からいなくなっていた。
あぁ、明日までって押し付けられた仕事やらないと。
今から行くか。
会社に戻ると17時になる頃だった。
自分の席に座ってパソコンを開く。
「またあいつ抜け出してたな」
「跡取りだからっていい気になりやがって」
「まだ高校上がったばっかの奴がさ、俺たちより仕事できるはずねぇのにな」
周りから悪口が聞こえる。
あぁ、今だけはやめてくれ。
Aの「消えて」が脳内でリピートされた。
バタン！
と、オフィスの扉が乱暴に開く音がした。
変な女が立っていた。
服ははだけて、目は充血している。
俺を見ている。
あ、こいつ最近よくストーカーしてる女だ。
瞬時にわかった。
数日前に黒くて長い髪の入った手紙が俺宛に届いていたから。
女は長い黒髪をボサボサにして、俺に襲いかかってきた。
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う - 最高すぎる！ (2021年8月27日 0時) (
レス) id: e80e14e0ea (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 名作すぎます (2020年1月23日 3時) (レス) id: b6570be25e (このIDを非表示/違反報告)
ぺう(プロフ) - とても良かったです。 (2019年2月4日 12時) (レス) id: 8883837a46 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - とても、感動する作品でした！！！最後、ハッピーエンドになってよかったです。けれからも、がんばってください♪ (2019年1月16日 1時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - めっちゃ好きで、もう何回も読んでます (2018年10月24日 21時) (レス) id: f12f5d2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月31日 12時
