-27 ページ27
.
次の週はジミンの立会いのもと、ミナに会った。
とてもステキな人だった。
美人なのだ。
カフェのドアを開けて入ってくる彼女を、周りにいた男性たちはみんな見ていた。
「やだ、ミナさんみたいな美人と写真撮るの、なんか申し訳ないよ」
「ふふふ、何言ってるんですかAさん」
「恐れ多い、私なんかが!」
ジミンが撮ってくれようとしたけれど、ミナが「自撮りにしよう」と言った。
「誰が撮ったの?」となるし、
わざわざ誰かに撮ってもらうなんておかしいんじゃないか?
と逆に怪しまれるだろうとミナは考えたのだ。
だから自然な感じで自撮りを何枚か撮った。
「うん、これなら怪しまれないだろ」
ジミンも私たち2人の写真を見て満足そうに頷いた。
「じゃ、頑張れよA!また来週!」
今日は早めに別れた。
急いでこのことをジョングクに話そう。
どんな反応をするんだろう。
無駄にワクワクしている自分がいる。
韓国に行けるかもしれないし、何より友達が増えた。
女の子の友達だ。
カトクも交換した。
私にとって旦那のジョングク以外で関わりのある新しい人間だ。
貴重だ。
すごく綺麗な女の子。
あんな子と友達になれるなんて。
「これを機に、本当にお友達になりましょう」
ミナからそう言いだしてくれて、私は嬉しさで泣き出しそうになってしまった。
きっと上手く行く。
そう思う。
少しスキップがちにドアを開ける。
彼はまだ自室で仕事をしているらしい。
このテンションを保ったまま話した方がなにかといいかもしれない。
そう思って一直線に彼の部屋に向かった。
「グク、入っていい?」
「うん」
部屋に入ると棒付きキャンディを加えてパソコンを見つめる彼がいた。
手元にはコーラが置かれている。
「どうしたの?なんか嬉しそうだけど」
さすが。
分かるみたいだ。
「あのね、友達と沖縄に旅行に行きたいんだけど…」
「友達!?」
ジョングクは目を丸くして私の方へ振り返った。
「え、友達って?」
「毎週水曜日、私あのカフェ行くでしょ?実はそこで友達ができたの」
「へえ…」
「だから通ってたんだけど、その子が沖縄に一緒に行かないかって誘ってくれたの!」
満面の笑みを彼に向ける。
この笑顔は作り物じゃない。
今日ミナとジミンと過ごした楽しいひと時を思い出せば、自然に笑顔になれたのだ。
.
1146人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品!!本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます!ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜! (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました!凄い展開ですね!楽しみです!頑張ってください! (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます!第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください! (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ソラン | 作成日時:2018年8月21日 20時