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近くに本が読めるカフェができたらしい。
暇つぶしに買った雑誌に紹介されていた。
壁一面が本棚になっていて、好きに本を読めるカフェ。
最近の流行りだそうだ。
いいな、行きたい…。
住所を見ると割と近くだと知った。
あまり日本語の読み書きができないから、雑誌はいつも写真を見ること重視だ。
でもそのカフェの住所の漢字はよく見る漢字だった。
マンションの住所の漢字と同じだった。
違っているのは最後の数字だけ。
つまり番地が違うだけ。
ということはすごく近いはず！
「グク、いい？」
「なに？？」
午前中、いつものように10時半までテレビを見てのんびりしている彼にその雑誌を見せた。
「ここ、この住所、近いよね？わかる？」
「あー、ほんとだ。えーと…」
彼は機械に弱い私の代わりに、家にあるパソコンで地図を開いて調べてくれた。
「あ、ここから徒歩5分」
「近いね！」
「たぶん表通りじゃない方だ。だから出来たのにも気付かなかったのかな」
「なるほど！」
「A行きたいの？」
「うん！」
「本なら買って家で読めばいいじゃん」
「たまには外で読んでみたいの！それにすごくオシャレなカフェ！好み！」
「うーん、まあ長居しないでよ？」
「うん！今日はもう買い出しに行くって決めちゃったから、明日の午後行こうかな」
「気をつけてね。ちゃんとスマホ持ってってよ？」
「わかってるー」
まったく、彼はとっても過保護なんだから。
私が長く外出するのをとても嫌がる。
たしかに記憶がなかったり、また突然体調が不安定になってしまう可能性がある。
だから私のことを少しでもそばに置いておきたいのだ。
心配かけてごめんね…。
そう胸の中でつぶやいた。
早く記憶が戻りますように。
あれ、ユンギ先生が言っていた通り、戻らないほうがいいのかな？
でも、それじゃ、そのまま？？
私は過去の記憶を失って、夏になると体調を悪くする。
ずっとそのまま？？
それは嫌だ。
どうにかしたい。
少しでも過去を知りたい。
記憶を取り戻さなくてもいいから。
何があったのか知りたい。
今度、韓国に行きたいって相談してみようかな。
ずっと日本にいてはきっと記憶が戻ることはないだろう。
記憶が無くなる前に住んでいた場所へ行きたい。
彼は嫌がるだろう。
でもあっちにはユンギ先生もいる。
大丈夫、許してくれるよね。
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ソラン(プロフ) - shinov347さん» コメントありがとうございます！そんなこと言って頂けるなんて、嬉しいです(^^)続編頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月30日 19時) (
レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - この作品！！本当にびっくりするほど面白くて、興奮しっぱなしでした。。。作者様天才ですほんとに。続き心から楽しみに待っています。このストーリー思い付いた作者様本当に神ってます。ほんとに。 (2018年8月30日 18時) (レス) id: 7f3f1e52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちむちむさん» ありがとうございます！ちょっと展開急ぎすぎた感ありますが、最後までぜひ読んでください〜！ (2018年8月30日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ちむちむ - 今見ました！凄い展開ですね！楽しみです！頑張ってください！ (2018年8月29日 23時) (レス) id: 44bb68e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - うゆ子さん» コメントありがとうございます！第1章、なんとか終わりそうです^ ^ぜひ最後まで見届けてください！ (2018年8月29日 22時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2018年8月21日 20時
