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61話 ページ3

鳴り止まない拍手、
楠田さん達の笑顔、
そして続く" 佐々木 "コール。


アンコールは自分に向けられている気がして、とても嬉しかった。
でも、溢れる涙はついに呼吸を荒げ、私はもう歌えなかった…

なんか、やだなぁ…。


舞台袖からこそこそ抜け出し、そっと席に着くと、案の定泣いていた私を3人が慰めてくれた。

蘭「ちょっとA、どこ行ってたの!?…ってA!!どうしたの?なんかあった?」

和葉「平次達途中で抜けて行ったけど、まさかこいつらに何かされたん?」

新一「してねぇよ」

探「素晴らしい歌声だったね」

園子「やっぱり、Aだったか……。他の人達は気づいてないみたいだけど、ね」

A「……まずかったかな?」

和葉「いやいや、うちらかて泣いてるA見るまで分からんかったよ」

蘭「うん、全然!すごかったよ、私もう感動しちゃって」

ウルウルしてる蘭。

A「…そっか、ありがと」



そうだよね。

パパとママを失ってから、自分の心を平常に保つので精一杯で、誰かの心とか考えたことなかった。
でも、
快斗のマジックや蘭の空手の試合を見て、人のことを感動させることができる皆が羨ましかった。
ずるくて、少し妬ましくて…

それでも今日、
歌うことに出会えて、気分がぐんと明るくなった。


A「よし、復活!」

涙を拭って笑って見せると、皆も笑い返してくれた。
容疑者でどうのこうのって、もう嘘みたい。
相変わらず、刑事さん達の目線が気になるけど、私はありのままでいられるから…






部屋に帰った私は、蘭達に言い訳をしてから、自動販売機に向かった。

途中で、預けてあるはずの(つまり、また忍者のように抜け出してきた)リリーにあって、少し遊ぶ。
歌うと、自然と近よってくるようになっていた。


そして…

ピッ。

缶コーヒーのボタンを押す。

ピッピッピッ…タッタラー♪

あれ?なんか666で揃っちゃったみたい。ラッキー☆
もう一本無料で缶コーヒーをもらった私は、ルンルンとあの部屋へ行った。


それはね、

A「コンコン)……すみませーん」

FBIだろうが警察だろうが、

A「……開けてください♪」

お兄ちゃんに打ち明けようと決心したから。

ガチャ

?「……はい」

A「え?」

沖矢と書かれた表札から顔を出したのは、秀兄ではなく、平次だった。

62話 新一side→←私の記憶



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ことこん(プロフ) - 清掃員=神木で、世にも奇妙な物語を思い出したのうちだけかな?w (2015年4月20日 22時) (レス) id: 9b583ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
- まりぃさん» 気長に待ってます!推敲頑張ってください(・∀・*)ノシ (2015年3月27日 23時) (レス) id: 9e293ea916 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - まりぃです。なんかオリキャラぶっこんだり、更新全然してなかったり、ごめんなさい…(>人<;) 今、クライマックスに向けてのラストスパートであらすじを練っている最中です。みなさんのコメントを励みに頑張りますので、お付き合い願います!! (2015年3月25日 22時) (レス) id: dfef5f9acf (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです…!!早く続きがみたいっす^^ (2015年3月25日 20時) (レス) id: 9e293ea916 (このIDを非表示/違反報告)
nerei - 最近キッドにハマり、二時間ほどで此処まで読みました!!続き楽しみにしています♪ (2015年3月15日 1時) (レス) id: 236bba5ed0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりぃ | 作成日時:2014年9月9日 22時

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