【◇】俺らのお姫様 (ページ13)

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御幸

いつもより練習がキツい合宿でヘトヘトだっつうのに、それに拍車をかける出来事があって。

「御幸、また一局どうだ？」

「倉持弱すぎ。」

「亮さんが強いんすよ！」

何でこうも毎晩、人の部屋に集まってくんのかね。

「俺ちょっとジュース買ってくるんで。」

「俺の分も買ってこい！！」

純さんも相変わらず人使いが荒いよなー…全く。

「あ、こんなとこにいた！！」

「何だよお前ら。」

ジュースを買って部屋に戻ろうとすれば、沢村と降谷が二人して何故かボールを持って佇んでいて。

「俺の球を受けろ！！！」

「いや、僕の番だよ今日は。」

こいつら……人が疲れてるってのに。

「よし、わかった！元気が有り余ってるお前らには特別に俺の部屋に招待してやるよ。」

「はあ？何だよそれ！！」

口の利き方がなってねえ沢村にはうってつけだな。

先輩達と交流させて、この生意気な態度直してもらうか。

「戻りましたー……って…え？」

二人を引き連れ部屋に戻ると何故かAの姿があって。

「あ、一也！」

「お前何やってんだよ！」

「一也に借りてたスコアブック、今日までって言われてたのに返すの忘れちゃったから届けに来たんだけど…。」

「ほら次、Aの番。」

亮さんにコントローラーを渡され、あたふたしている。

…なるほど、この人達に捕まったのか。

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