炭酸水 -泡泡- (ページ10)

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｢なんでいるの？｣

｢あ。おかえりー｣

もはや自宅のように持ち込んだカップで焼酎を飲みながら、テレビから私に視線を向けてお帰りを言う彼。

｢もぅ、テレビもっと音下げてみてって言ってるじゃん｣

リモコンを奪い取って音量を下げると不満そうに

｢帰って早々怒って大変だね｣

嫌味を投げかけてくる。

｢ほんとだね、
、お風呂入って落ち着かせてこようかな｣

私の今日の予定は直ぐにお風呂に入ることだったのにっ、

｢あ！それで思い出した。

シャンプーもうないよ｣

図々しく家に居るこいつは又私に仕事を増やす。

｢嘘、替えといてよ｣

｢めんどい｣

｢は？この前ここにあるよって教えたじゃん｣

｢あー、他人の家のもの触れねぇ｣

｢こんな時だけ潔癖とか言って。

出禁にするよ。ニカちゃん家乱入するよ｣

2｢…ごめんなさい、次から替えさせていただきます｣

｢よろしい、…じゃなくて｣

2｢今度は何｣

こいつも当たり前みたいな顔で居るし、
違和感なく存在するから論点がズレてたけど

｢なんでここにいるのって｣

1番疑問なことはコレ。

2｢え、なんでってなんで｣

｢今日連絡なかったじゃん｣

2｢もうよくない？｣

｢いやいや、じゃ言ってよ。

内心めちゃ焦ってたんだから｣

2｢ふーん｣

あ、でた。聞こえないふり。

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