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この悪い癖に何度も振り回されてきたけど、
今日こそは1発ばこっとしてやろうと思って、ソファに近づくと
ﾄﾞﾝｯ、
左の小指に耐え難い衝撃
｢いっっ ｣
2｢なにっ｣
私の大きい声に驚いたのか溢れそうになった焼酎を慌てて宥めている彼。
｢なにこれ、痛い｣
2｢ぶつけた？｣
｢硬い。痛い。｣
2｢うーわ、おめでとう｣
｢ …ﾊｧ、ニカちゃんの？｣
床に無造作に置かれた小さめの紙袋。
2｢あー｣
｢もぅ、床に物置かないでって言ってるじゃん｣
持ち上げて渡そうとすると、
電気に反射して光ったのはオシャレな横文字。
｢あ、見たことある！
ニカちゃんもこんなとこで買うんだねぇ｣
どうりで肌が綺麗に保たれるわけだ。
なんて渡そうとすると
2｢…あげる｣
こっちを向きもせずに。
｢え｣
2｢あげる｣
｢なんで、｣
2｢あげる｣
｢貰えないよ｣
2｢いいから｣
｢…なにこれ｣
2｢あけて｣
｢開けていいの｣
2｢うん｣
ずっと、テレビを見たまま
こっちを頑なに向こうとしないけど、
その耳はきっと、
テレビの音じゃなくて私の袋を開ける音を聞いてるんでしょ？
｢うわぁ、ハンドクリーム？｣
2｢ん｣
｢嬉しい｣
2｢ん、
…Aの手ガッサガサじゃん｣
｢おい、｣
2｢俺のばぁちゃんの方が手もちもちだね｣
2｢なんなのこれ？｣
私の手を取って、ばあちゃんじゃんなんて失礼に笑い転げた彼を思い出した。
へぇ、あんなちょっとしたこと覚えてるんだ。
｢そのためにわざわざ｣
2｢まぁ、ついでに｣
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れんり。(プロフ) - れーかさん» ありがとうございます、嬉しいです (2020年4月23日 15時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
れーか(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: ed2c592510 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2020年1月13日 0時
