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さっきから私、きっと上手に笑えてない。
せっかくの美味しい料理も、今はただただ口に運ぶだけで味もきっとしていない。
夜は寒い。
昼はまだ暖かくても、夜は冷え込んでくる。
｢ありがとう｣
t｢いーえー｣
当たり前のようにご馳走してくれた彼が開けてくれたドアから入り込んできた冷気は、体の芯を凍らすほど。
｢裕ちゃんが先の方がいいよ、
明日も早いんでしょ？
私は明日遅いから。｣
渋る彼に、これの一点張りで押し通した結果、
折れた彼が一緒に乗っていたタクシーを降りてやっぱり感じた寒さから数分後
｢ここで降ろしてください。｣
家からまだ15分ほどある手前の距離で降りて
多めに払ってくれていた分のおつりを、今度返すために、いつも使ってるところを避けた財布のポケットに片付ける。
冷たい風に当たりたかった。
裕ちゃんの匂いが残る車内にあれ以上いたくなかった。
彼の前では通常を装ってたけど
降りた瞬間、取り繕う必要も無くなって。
泣きそうになるのを耐えれないような気がした。
経験したことない辛くて痛い重い気持ちが胸の中を支配して苦しくて仕方なかった。
急いでるわけでも、誰かに追われてる訳でもないけど何故か足は走ってる。
なんで走ってるの。理由がわからない。
だけど今立ち止まってしまえばどうにかなってしまいそうで、走ることを辞められなかった。
…なぜこんなことが起こってるのか。
ほんの数時間前まではすごく幸せな時間だったの。
久しぶりに裕ちゃんと2人で過ごせて。
お酒が入った私たちの会話は、今思い出しても私にとって溶けるほど甘かった。
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れんり。(プロフ) - nikaさん» コメントありがとうございます。是非今後の展開にご期待ください！ (2019年9月1日 21時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
nika(プロフ) - ニカ担なので今後の展開にドキドキしてます!! (2019年9月1日 14時) (レス) id: 56b2cdb893 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか？ (2019年8月7日 21時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - 藤ヶ谷香穂さん» ありがとうございます！すごく嬉しいです (2019年8月4日 0時) (レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
藤ヶ谷香穂 - 続きが出るの楽しみにしてます！！ (2019年7月31日 4時) (レス) id: b5becbd2a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2019年6月7日 23時
