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｢おーい、｣
ニカちゃんを覗き込みながら
ガン見すること数十秒。
呼びかけてみても何故か
考えた顔を戻さず、視線を逸らさず、
私を見続ける。
…何か言いたそうに。
でも、、
ニカちゃんからの答えが帰ってくる前に
タクシーのヘッドライトが私たちを照らして
｢あ、タクシーきた〜｣
ずっと黙ったままのニカちゃんを放って
乗り込むために前へ進もうとすると
2｢…A｣
不意に引っ張られた左腕。
｢うぉ、え？｣
バランスを崩しそうになった私を
抱きとめて戻した後、
2｢あ、わりぃ
…痛かった？｣
ニカちゃんらしくない、しおらしい表情。
｢いや？｣
2｢そか、、、｣
｢ねぇ、なんか変だよ？笑
どしたの？｣
2｢…いや、｣
｢ふーん？
あ、ほら、タクシー乗ろ｣
2｢あ、ちょ、まって。
ねぇ、A｣
｢だからなにって笑｣
2｢…あの、さ、
この後なんかある｣
…？
｢いや？帰るだけだけど｣
2｢じゃあ…さ、ちょっとだけ付き合ってよ｣
｢えー？
あんなに飲んでたのにまだ飲み足りないのー？｣
2｢まぁ…｣
ただ飲み足りなくて誘うだけであんなにも
考える難しい顔する必要あった！？
…シャイだよね。ほんと。
｢どーしよっかなぁ。
ニカちゃんの奢りならいいけど？｣
ニヤリとニカちゃんを見れば
2｢…ふっ、わーったよ！
そーゆーとこ変わんねぇな、やっぱAは｣
いつも通りの彼に戻ってる。
｢ごちでーす｣
2｢もっと可愛く奢られろよ｣
｢たかしくん、ご馳走になりまーす♡｣
2｢きめぇ！｣
｢は？かわいくって言ったのあなたでしょ？
全力でやったんだから、可愛いって言うんだよ｣
2｢…あーとっ、
そーだった、タクシー待たせてるんじゃーん
ほら、A早く乗るよ｣
｢…
もう、しらない。｣
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れんり。(プロフ) - エムアイケーユーさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです。これからもの愛読の程よろしくお願いします (2019年4月11日 20時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
エムアイケーユー(プロフ) - 楽しみにしてます！何様だって思うかもしれませんが、お体を壊さない程度に頑張ってください！ (2019年4月11日 19時) (レス) id: 3e22d59c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2019年3月28日 21時
