六十話 ページ12
忘れかけていた。
僕のことを受け入れてくれる、君の事を。
「....わかった。でも無茶はしないで。」
「うん！」
僕は彼女の方を向き、マイクを構えた。
「あら？そんな元気がまだあったのね。」
「.....まだ倒れるわけにはいかないから。」
「....まあいいわ。」
彼女はマイクをもう一度構える。
「ぶっ潰してあげるわ！！」
「望むところだ！！」
『そこまでだ！』
「！」
僕が振り返ると、そこには....
「一兄....乱数...さん...？」
息を切らしている一兄と乱数さんがいた。
「オネーさん。何してるのかなぁ〜？」
「三郎！Aちゃん！大丈夫か！？」
「「はい！！」」
そう僕たちが返事をすると、一兄はAさんのお母さんの方に向き直った。
「....随分なことをしてくれたな。」
「....何よ！！何よ！！私が娘に会いたかっただけよ！！これは正当な理由でしょ！？」
「そんな訳あるか！！人を傷つけてまで会ってAちゃんが喜ぶなんて本気で思っているのか！？」
「....！もういいわ。」
彼女はそう言うと、後ろに向き直り闇に紛れようとする。
「待て！！」
僕は彼女を追おうと、走ろうとしたがマイクの攻撃のせいで動くことができなかった。
「....っ！！」
「三郎くん！無理しないで！」
「で、でも！！」
そう言うと、どこからともなくパトカーの音が聞こえる。
「...！！！」
「あ！言い忘れてたー！僕ね！呼んどいたのー！」
そう言って乱数さんはスマホをひらひら、とする。
「.....捕まってももみ消すことはできるわ！そうしたらまた「調子乗んなよ？」！」
今まで聞いたことのないような、ドスの聞いた声。
それが乱数さんからしたと気づくまで、少し時間がかかった。
「僕たち証拠集めてたからー！もう中王区も庇えないんじゃないかな？」
「....貴様もこちら側「僕なんのことだかワカンナーイ！」
乱数さんに対しての彼女の返答は聞こえなかったが、そのまま彼女は黙りこくってしまった。
しばらくして警察が彼女を連れていった。
僕はAさんを横目で見た。
Aさんは目を潤ませながら、その状況を見送った。
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れおな - 感動しました……！すごく良いお話。これからもご自分のペースで頑張ってください！ (2021年9月29日 9時) (
レス) id: cdbde50ffc (このIDを非表示/違反報告)
こーらふろーと(プロフ) - 颯良（≧w≦）さん» ありがとうございます！落ち着いたらまた多く投稿しますので気長にお待ちください！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: d3b8f2bb05 (このIDを非表示/違反報告)
颯良（≧w≦）(プロフ) - 推ししか出てこなくてうれしいです！更新頑張ってください！ (2021年2月4日 21時) (レス) id: a2e75c263e (このIDを非表示/違反報告)
こーらふろーと(プロフ) - アニメ・ゲームの推し最高さん» わぁ！嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2021年1月21日 0時) (レス) id: d3b8f2bb05 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ・ゲームの推し最高 - 私の推し�彰尭扱蓮疥涸Ｊ�壊。めっちゃ泣いた…これからも頑張ってください!! (2021年1月19日 20時) (レス) id: ec419398fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こーらふろーと | 作成日時：2020年11月29日 22時
