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うらたが電話に出るために部屋を出た後、私はレーナから誕プレを貰っていた。

「はい、A。16歳の誕生日おめでとう!」

そう言ってプレゼントを渡してくれるレーナ。

『わぁ、ありがとう!素敵…』

小さな箱を開けると、中には赤色と緑色をした小さなハートがそれぞれついている2つのネックレスだった。

私は緑色のハートがついたネックレスを手に取り、部屋に差し込む夕日に照らしてみる。

本物の宝石などではないにしろ、日に当たってキラキラと輝く姿はとても神秘的だった。

『綺麗…それにしても、なんで二つ?』

「一つはAの。もう一つは、Aの大切な人に渡してあげて」

大切な、人…?

『そうしたら、こっちはレーナに…』

「あー、違う違う!そういうことじゃなくて!」

赤いハートのついたネックレスをレーナに渡そうとすると、拒否された。

「大切な人って言うのは、Aが本当に愛する人のこと!」

あーね、なるほど。

『私はレーナのこと愛してるよ?これからもずっと仲良くしてたいくらい』

だからそういうことじゃあない!と怒るレーナを横目にくすくすと笑う。

分かってるよ。でも相手ができるかだなぁ。

…あ、うらたに…?

一瞬アイツが浮かび上がったが、カレカノといっても別にお互いが好意を持って付き合っているわけではない。

しかも1年間限定のカレカノだ。

『…じゃあ、これは大事に取っておくね』

私がそういうと、レーナは満足そうにうなづいた。

話にひと段落着いたところで、ドアが開く。

うらたが電話から戻ってきたようだ。

「わりぃ、長くなった」

「別に大丈夫だよ〜」

『うらたも来たし、なんかゲームしようよ!』

「おっ、いいね!」

私の提案にレーナは乗り気だ。

「ゲームって何すんだよ」

うらたも隠しているのかもしれないが乗り気なのがバレバレだ。

『うぅーん、王道で言えば王様ゲーム!あとは人生ゲームとか?』

「3人で王様ゲームはちょっと虚しくなりそう」

そうレーナが苦笑する。

「じゃあ人生ゲームしようぜ。前やったとき俺Aに負けた気がするし、今回はリベンジしてやる」

『待ってそれいつの話?こわぁ』

「あ?」

『ナンデモナイデス』

そうして私は親友と彼氏(仮)と楽しい誕生日を過ごした。

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設定タグ:うらたぬき , 浦島坂田船 , 歌い手   
作品ジャンル:ラブコメ
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名無し - 京さん» コメントありがとうございます。喜んでいただけてこちらも嬉しいです。これからも作品共々よろしくお願い致します。 (2021年10月26日 21時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
- いや、あの、尊いです。更新頑張ってください(尊すぎて語彙力消失しましたアアアアアアアア) (2021年10月23日 6時) (レス) @page18 id: eaceb83c51 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ココさん» コメントありがとうございます。名前変換の方を可能にさせて頂きました。変更の忘れがございましたら、お手数ですが再度ご連絡お願い致します。作品を読んでくださりありがとうございました。 (2021年10月9日 22時) (レス) id: c4eef0954c (このIDを非表示/違反報告)
ココ - 名前変換できるようしてくれると嬉しいです (2021年10月6日 22時) (レス) @page1 id: 4066b758b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2021年9月25日 14時

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