短編集1 (ページ45)

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猫に腕枕(夏目) ページ45

真夜中の二匹はうるさい。

「酒だ酒だ～飲め飲め！」

『ははは！いやぁ酒が呑めればそれでいいと思えるな！』

「中々言うじゃないかAのくせに」

『うるさいぞツブレ饅頭が♪』

「二匹とも少し静かにしろ！夜中だぞ？」

おれの布団のまわりで
酒を飲んでどんちゃん騒ぎする猫たち。

今日もおれは寝不足。

「夏目ものめのめ」

「おれはまだ飲めないって」

「ちっ。つまらん！おいA！外行って飲み直すぞい」

『おう！夏目はゆっくり寝ろ！じゃあな』

「あんまり遠くへ行くなよ？」

『「ほーい。」』

猫のくせに酒を飲むなんて。

でも……おれも飲めるようになったら、Aとニャンコ先生と一緒に飲んでみたいな。

そんなことを夢のふちで
考えていた

꙳★*ﾟ朝起きると両腕が痺れていた꙳★*ﾟ

「いたたた…猫に腕枕って…。」
『う～』

「もう飲めんぞ～～」

「…………はぁ。まいっか」