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◎:プラトニックに恋して ページ10







「ねえ、何してんの」
「あーやっと帰ってきた」
「いやいや、おかしいでしょ」
「この前、鍵持って帰っちゃったから」






いやいや、そんなあざとい顔してもダメだよ。
仕事から帰ってきたら普通に電気ついてて一瞬死ぬかと思った。
見慣れた靴が置いてあって犯人なんて秒で分かったけど。






「不法侵入にあたりますけど」
「おうおう、言うじゃねえか」
「酔ってんでしょ」
「実は酔ってねえんだよ」
「 " 実は " の使い方間違ってるから」






お酒の匂いがしないかを確かめる為に近寄ると、
ソファから急に立ち上がってグイグイ迫ってくる。






「てかこんな時間まで何してんの?」
「関係ないでしょ」
「あるある、合鍵持つ仲だし」
「渡したつもりないんだけど」






何を言ってんだ、こいつは。ほんとにアホだ。
紫耀が酔い潰れて勝手に泊まっていった次の日、
鍵と置き手紙を残して先に仕事に出てしまったあの日の私を悔やんだ。
鍵返せと急かしても「忙しい」だの「逆に返す必要ある?」とか抜かすし。
なんでこんな男と何年も友達やってなきゃなんないんだろう。






「あ、本題!」
「は?」
「車のキー電池切れちゃって走れないから今日泊めてくんね?」






え、車なかったはずだけど。どこ置いてきたの?
いやいや、待って。冷静に何言ってんの?






「え、ちょっと待って、どうやってここまで来たの?」
「マネージャーに送ってもらった」
「……意味分かんない」






そのまま自分の家まで送ってもらえばいい話じゃないの?
どうして私の家を通すの?え、ほんとにバカなの?
どうせ変な理由くっ付けて言い訳を述べてくるのなんて百も承知。
紫耀に何を言っても無駄なことも全部分かってる。






「だってさあ?俺ん家まで距離あるじゃん?」
「……出たよ」
「ガソリン使わすの悪いじゃん?」
「はいはい」
「俺の良心が痛むわけよ」
「もう分かったから!」






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設定タグ:平野紫耀 , King&Prince
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まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです!!甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね!またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詠夢 | 作成日時:2021年2月7日 1時

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