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◎:染まる世界 ページ8








憧れの銀世界。
手を繋いで歩くとか、降り積もる雪にダイブだとか、
してみたいことがないと言ったら嘘になるけど、
好きな人と見る景色なら、何色にでも染まる気がする。
チャコールグレーのカーテンをそっと開けて、
紫耀は窓の外を覗き込んだ。






「すげえ積もったな」
「ね」
「みかん食う?」
「食う」
「真似すんな」






口の悪さは嫌でも移る。
言葉とは裏腹にニヤニヤと頬が崩れていく姿を見るのが好き。
最近買い換えたコタツの出番がやって来て、
齷齪しながらも9割は紫耀が設置してくれた。
残り1割は私と言いたいところだけど指示出しだけ。
だから実質、私の力は働いてない。
逆に「こだわり強すぎ」って怒られた。






「あったけ〜」
「私のおかげだ」
「俺だろ」
「紫耀の手いっつも冷たいもん」
「人のこと言えんの?」






グイッとコタツの中から私の手を引っ張り出して
紫耀の冷たい手のひらに包まれた。
せっかく温まったところなのに、振り出しに戻ってしまった。
テーブルの上には不揃いなみかんが数個と、
お揃いのマグカップが2つ。これも私のこだわりで選んだ。






「ねー寒い」
「もっとこっち」
「動きたくない」
「動けデブ」
「ねえ」
「嘘じゃん、冗談じゃん、ごめん」
「ふふ」






睨みつけたら三拍子で謝罪の言葉が聞こえたから笑った。
かろうじて存在するくびれを触りながら、
紫耀の腕が私の左腕に絡み付く。
サラサラな髪の毛を揺さぶりながら見える旋毛が好き。





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設定タグ:平野紫耀 , King&Prince
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まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです!!甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね!またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詠夢 | 作成日時:2021年2月7日 1時

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