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続き。 ページ11

「……ショッピ?」

「噂をすれば!ショッピくんちょっと聞いてやー!今Aが、」
「黙れ馬鹿ぁ!!」


咄嗟に叫び、チーノの口を押さえる。身長差のせいで背伸びして体制はかなりきついが、このままでは赤っ恥だ。致し方ない。


顔を真っ赤にする私と、それでも言いたいともがくチーノ。ショッピは訝しげにこちらを見て、首を傾げた。


「え、お前ら何しとんの?」
『何の話しとったんやろ』


お馴染み、心の声。


「A、あんまこいつと一緒におらんようにな?」
『チーノに取られたら溜まったもんじゃないし』

「…へ?」


素っ頓狂な声を漏らしてしまった。
だって、この言い方。まるでショッピが私のことを好いているみたいじゃないか。

曖昧に頷いてから、ショッピの心の声に耳を傾ける。


『は…?何その反応。そんなにチーノと一緒のがいいかよ?

そもそもAは俺んやし、こんなんに渡す気もないし。


ああ、もしチーノがAとこれ以上距離詰めたらどうしたろうかな。別に俺的には殺しても構わんけど、そのせいで捕まってAと一緒におれんくなるのも嫌やな。社会的に殺すとすればなんか弱み握ったりとか…生温いのはダメやな。なんか都合よく悪どいことやってくれてたら楽なんやけどな。どっかのヤクザとか雇って…いや、やっぱそれやと普通に殺したときと変わらん。

あ、やっぱバレんとけば物理的に殺してもええかもなぁ。

もう今すぐでもいいから…Aと話した奴全員殺したいわ。
とりあえずチーノはAがいなくなったら人おらんとこに連れてって…、確か携帯ナイフポケットにあったな。ゆっくり時間かけて血管切ればなんとか殺せるよな、多分。
死体は…ありきたりやけどキャリーバックにでも入れて山に捨てに行って…』


「ねえ、ショッピ」


言葉が具体的になってきた頃、チーノを庇うように一歩前に出た。


「ちょっと向こう行かない?チーノ、さっき仕事の電話かかってきてたでしょ。」


はったりだった。
とにかく、チーノがこの場から離れるのが最優先だろう。



チーノが少し迷いながらも走っていったことを確認し、ショッピに向き直る。






「あのね…、




ありがとね、ショッピ。」



彼は狂っている。そんなこと重々承知だ。

しかし、だからこそ頰の紅潮が止まらなくなり、弧を描いた唇が下がらないのだ。


こんなところで自覚するとは、誰が予想しただろうか。



私は、とっくにショッピの熱情に虜にされていたのだ。

至福の時 zm→←心を読む薬 shp



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めいまる@おたく(プロフ) - ニヤニヤが止まりません…wwwwww (2021年2月24日 17時) (レス) id: 606f6ad43a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろうさぎ | 作成日時:2021年2月21日 21時

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