03.ウソはウソのままで ページ3
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＊「ウソ、つくから。」
智「知ってるわ。」
＊「自分のせいだ、バーカ」
智「知ってる……、つってんじゃん」
＊「俺もう応援しねーかんな」
智「勝手にしろ」
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放課後の帰路。
よく話す同性と、恋バナ中。
男子も恋バナはしたりする。
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委員会終わり、俺と佐々木は目も合わせず会話は交わさずの関係性。
悲しいとかそんな感情はない。
だって、すべて捨てたから。
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目を閉じれば、キミの顔が浮かぶ。
呑気にスキップして、ニコって効果音が付きそうな笑顔が輝いて。
「大野くん。」って呼んで
保健委員会で、キミと繋がりあって。
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……あー、思い出してしまう。
思い出しちゃダメなのに、思い出しちゃうのはきっと君のせいで。
俺が勝手に期待して、好きって気持ちがどんどん募っていっちゃうのも。
なにもかも君のせいで。
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智『俺は恋なんてしないんだ……。』
『……っえ』
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「……じゃ、じゃあ」
智「好きな人なんて、ここ数年いないよ。」
「……っ！」
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ウソにウソを塗りかためた、最低最悪の言葉はキミにどう刺さった？
キミはなんて思った？
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キミは遠い存在の人だ。
異性だけじゃなくって、同性にも好かれるような女だ。
……無理だって気づいてた自分もいた。
でも、
どっかの誰かさんが……。
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智『なんで、……佐々木は』
『私も、……いない』
智『ふーん』
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期待させちゃうから。
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04.すっからかんな空間→←02.変に期待しない方が身のためであることは重々承知している。
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作者名：成瀬
| 作成日時：2017年3月24日 20時
