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 少しさびれた、小さな公園。

 昼は、子供たちの笑い声で満たされているんだろうな。


 ここで、よく語り合ったっけ。



 そんなことを思いながら、中に踏み込む。

 風に揺れる銀杏の木が、レンガに蔓を巻き付けている朝顔が、


 まるであの日のままだった。














 キイっと、ブランコがきしむ。
 失礼だなあ、そんなに重くないよ。





 足を離して、ゆっくり漕ぐ。

 キイッ、キイッと音を奏でるブランコも、昔はこんなに錆びていなかった。


 変わらない、と思っていたけれど、やっぱり変わるものはあるみたい。
 その証拠にほら、この公園はこんなに小さくなかったでしょう?














 一緒に海を見に行ったね。
 まだ海開きされる前。吹く風も冷たかったころ。

 白く泡立つ波も、海上を吹く激しい風も、
 潮の香りも、

 全部全部、こんなに鮮明に憶えているのに。


 浜で砂の山を作ったでしょう。
 棒をさして、陣取りゲームをして遊んだよね。

 どちらが早く棒を倒すか、なんて、くだらない

 楽しい遊びをして。



「この景色を忘れないで」
 って、その言葉、私は憶えているよ。

 もう君は忘れてしまった?





 くだらない面影を追いかけて
 気づけば、今も君を思い出している。

 太陽みたいに眩しい笑顔。あの頃は、私も同じように笑っていた。


 ねえ、寂しいよ、なんて。
 言っても君には聞こえないんでしょ。



*→←5、灰色と青



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イズミ - 黒木君が泣くという発想がわたしにはおもいうかばなっかたので、すごいとおもいます。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page12 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
イズミ - アーヤが7人で見たらぎゅうぎゅうだよ。って言った後、「アーヤ最強。」と言われているのも面白かったけど、どいう意味かアーヤが分かっていないのが面白かったです。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page6 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - わ、待ってます! (2019年1月6日 0時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)
花畑(プロフ) - ずずさん» 了解です(笑)次の「誰も知らない物語3」で書かせていただきますね!いつになるかは分からないですが…その時はよろしくお願いします。 (2019年1月5日 21時) (レス) id: e150cc9add (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - 大丈夫です、嬉しいです!あ、いや、受け取らなくてもいいですよ…? (2019年1月5日 20時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花畑 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月21日 15時

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