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「ニノくんは？」
「何がよ」
「最近どうですか？」
あまり重くならないように。
練乳氷をシャコシャコと混ぜながら、訊いてみた。
「どうもこうも、慰め合える友達が男に取られたから寂しくて仕方無いよ」
「言い方」
「間違ってなくない？だって自分に男が出来たら、オレの事なんてポイ捨てだよ？」
「だから言い方」
ニノくんはクスクス笑ってる。
「寂しくなんか無いでしょ？」
「どーして？寂しいってば」
「ニノくんは本当に寂しかったら絶対に口に出さない」
「.....フフッ」
そういう人だ。
我慢して、強がる。
本音を零す時は、本当に何もかもが決壊してしまった時。
ニノくんが食べ終わったガラスの器を床に置いて、濡れた指先をペロリと舐める。
風鈴がチリンと鳴る。
翔さんと智くんは、いつの間にかビールを持って来て「氷に掛けてみる？」なんて話しながら酒盛り中。
「良い感じの子、出来た？」
「良い感じ...かどーかは分かんないけど、Aと同じくらい一緒に居てラクチンな子なら出来たよ」
「えっ！恋！？」
「いやー、恋とかそーゆーのはまだいいや」
呟きながら重い灰皿を自分に寄せて、ハーフパンツのポケットから出した煙草を唇に挟む。
「その人は、恋愛対象では無いの...？」
「だって、面倒臭いのもう嫌だもん。オレ」
「.....」
「でもきっと面倒臭い事も受け入れられるかもって思えたら、それって恋になるんだろうね」
「まだ受け入れられない？」
「ソイツとの間に面倒臭い事が何も起きてない」
ウハハ！と笑って、タバコの煙を吐き出す。
「ねぇ、どんな子？」
「あれ？相葉さんから何も聞いてない？」
「え...聞いてない」
「へー、珍しい。おくちマシュマロなのにな」
雅紀くんを見たら、彼は「どしたのー？」と首を傾げた。
「何でもねーわ」とニノくんに言われて、素直に「そっかー」とまた潤くんと話し始める。
2人の手元にはやっぱりビール。
知らない間に、私たち以外は飲んでたらしい。
「その子もニノくんを恋愛対象にしてない感じ？」
「さぁ...オレ、そーゆーのマジで気付かないんだよね。人の事なら分かるんだけど」
「翔さんと同じだ」
「でもオレ、あんなに爆モテしないしさすがにあそこまで鈍感でも無いよ？」
翔さんが「なになに、僕の話？」と言うと、ニノくんが「そうそう。翔ちゃんがクソ鈍感で、そのせいで彼女も出来やしないって話」と応える。
智くんが「クソ鈍感！」ってケタケタ笑ってる。
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るこ(プロフ) - 完結ありがとうございました。多分今の私の気持ちreiさんの気持ちと似た気持ちだと思います。でもreiさんのお話大好きなので、またお会いできるのをのんびり待っていますね。 (2020年5月23日 17時) (
レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 完結、ありがとうございました。そしてreiさんのお気持ち、分かるような気になってます、すみません。また書きたいなと思える時がきたら、よろしくお願いいたします。reiさんが大好きなので、無理せず、楽しくお過ごし下さいね。 (2020年5月19日 0時) (レス) id: 60fee0eb93 (このIDを非表示/違反報告)
あもゆ(プロフ) - 完結おつかれさまでした。そしてありがとうございました。お互い素直になれなくてこじらせまくってしまい、お互いの気持ちが通じ合うまで長い時間がかかってしまいましたが、とにかく良かった｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡自然と涙が出て流れてました。 (2020年5月17日 7時) (レス) id: 7ecebd6013 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした。まぁくんのちょっと能天気で優しいところが分かって良かった。主人公ちゃんからの目線だととんだ小悪魔だったからなぁ(笑) reiさん…創作意欲が涌いたら戻って来てね。待ってます。アデュー (2020年5月16日 11時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
おちょう@7(プロフ) - まー君サイドのお話も、完結ありがとうございます。切なさMAXで、最後まで読みました。二人の幸せを願います。こちらに載っている短編は、どれも好きなお話ばかりです。またお会い出来る日を楽しみにしています。 (2020年5月15日 19時) (レス) id: 9201910101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2019年8月5日 21時
