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突然、ガラ、と勢いよく音を立てて開く扉にびくりと反応する
その音の方向を見れば
クラスの女子の間でかっこいいと有名な小瀧くんが、息を切らせて立っていた
キョロキョロと図書室を見渡している視線がこちらを向いたと思えば、ずんずんと歩いてくる
「ちょいと隠れさせて。お願い！」
「は？ちょ…」
いきなりカウンターの中に侵入し、私の膝元にしゃがんで身を潜めるように隠れる彼
予想外すぎる出来事に驚きを隠せない
「え、ほんまになに？」
「しっ…」
…すると、一人の可愛らしい女の子も息を切らせて入ってくる
「あれ……おらん。確かこっちに来たと思ったんやけど…」
同じようにキョロキョロと辺りを見渡した彼女は、誰かがいないことを確認して、そのまま出ていった
それと同時に頭だけ覗かせて入口を見た小瀧くんは、ほっと息を吐いて立ち上がる
「助かったわ。一緒に帰ろうってうるさいねん」
「ああ…そうなん」
甘いマスクに高い身長
初めて近くで見る彼はみんなが言う通りかっこよくて、モデルのようだ
さっきまで本に夢中だった女子も、ちらちらとこっちを見ている
うわ…注目浴びてるやん、この人ほんまに有名人やなあ
……早く平穏な雰囲気に戻ってほしいから、出てってくれんかな
「あの…かくれんぼ終わったんですよね？」
「へ？ああ……かくれんぼて(笑)
ていうか、お姉さんかわええ！何年生？」
この人、無駄に声でかい…
絶対図書室におったらいけない人や
それに、やっぱ聞いた通り発言がチャラチャラしとる
「ああ……二年です」
「あれ、同い年や」
「はい。えっと、用が済んだならさようなら」
「うそやん……」
冷たく対応する私にしゅん、と眉を下げて落ち込む彼は……まあ、かわいい
わかっててやってるやん、絶対
「ほんなら、名前教えてくれたら帰る」
「…」
「ええやんか！名前くらい」
「……原田Aです」
渋々と口を開くと、きらきらと目を輝かせた
…犬みたい。後ろにしっぽ見える気がする
「Aちゃんな！よし、覚えた。またくるな」
大きく手を振って出ていく彼
「…もう来なくてええわ」
誰にも聞こえないように、小さな声でつぶやいた
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tomo(プロフ) - しばさん» わ、そんなこと言っていただけて光栄です(;；)更新がんばれます、ありがとうございます☆ (2018年6月18日 1時) (
レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
しば(プロフ) - とても面白いです！！キュンキュンしながら見させて頂きました(^^)しげのものんちゃんのもすごくいいです！これからも頑張ってください！ (2018年6月17日 11時) (レス) id: cbf0396e49 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます☆重岡くんはとっても書きがいがあります(笑)近いうちに続編考えときます(＾＾) (2018年6月17日 0時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 今回のお話もすごく面白かったです！tomoさんが書く重岡くんのお話大好きです！続編希望です、、 (2018年6月15日 23時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tomo | 作成日時：2018年6月14日 19時
