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Library 〈桃〉 ページ26

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毎週火曜日の昼休み

……それは、私の至福の時間だ




「原田さん。いつもありがとうな〜」

「いえっ!」



学校の端っこにある図書室


普段本を読まない私には、縁のないところだと思ってたのに…



「サボる子多いから困ってんねんけど、原田さんは真面目に仕事してくれるから助かるわあ」



大好きな神山先生が担当って聞いて、勢いよく立候補した


いつものように天使の笑顔で笑いかける先生を見て
ドキドキが止まらない



「真面目に仕事するなんて、当たり前です!」



良い子ちゃんぶってにこにこ笑うけど、本当は先生に会いたいだけ

好かれたいから仕事もちゃんとやる



「…ほんなら、ちょっと用あるから任せるで」

「はいっ!」

「良い返事」


「っ…!」



微笑んだあとに
頭をぽん、と撫でてから図書室を出ていく先生


…触られた頭を手で触って、へにゃりと椅子に座り込む



「……反則や」


あんなことするなんて、もっと好きになってまう


先生だからこんなんイケない恋ってわかってるのに

会うたびに、話すたびに、気持ちがどんどん膨れていく



「お願いします」

「…あ、はい」



差し出された本を見て我に返り、慌ててバーコードを読み取った



「返却期限は二週間後です」





誰かを好きになるのは、自由なことなんやから

このまま先生のこと想い続けてもええよな…?



……なんて、言い聞かせるのはいつものこと



静かな図書室

生徒が本を黙々と読んでいるのを、カウンターから眺める



このまま平凡に時間が過ぎていくと思っていたけど、今日は違った



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tomo(プロフ) - しばさん» わ、そんなこと言っていただけて光栄です(;;)更新がんばれます、ありがとうございます☆ (2018年6月18日 1時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
しば(プロフ) - とても面白いです!!キュンキュンしながら見させて頂きました(^^)しげのものんちゃんのもすごくいいです!これからも頑張ってください! (2018年6月17日 11時) (レス) id: cbf0396e49 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます☆重岡くんはとっても書きがいがあります(笑)近いうちに続編考えときます(^^) (2018年6月17日 0時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 今回のお話もすごく面白かったです!tomoさんが書く重岡くんのお話大好きです!続編希望です、、 (2018年6月15日 23時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tomo | 作成日時:2018年6月14日 19時

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