あさましきもの 中原中也 ページ3
※夢主は太宰さんの妹で、中也さんと付き合ってる設定です。黒の時代です
ーーー異能力「あさましきもの」
私の異能力は、兄の異能力の真反対。
私に3秒以上触れた人物を、全て腐敗させてしまう。
嗚呼、何故私にはこんな異能力があるのか。こんな体では3秒という猶予があっても、恐ろしくて親しい人、愛しい……彼の人に触れる事が出来ない。
「A！」
「うわっ！？」
否、一人だけいた。「人間失格」という異能力を持っている、私の兄が。
「どしたのそんな怖い顔して〜」
「お兄ちゃん、せめて声をかけてよ。
というか……中也さんの方が怖い顔してる」
「ふふふ、嫉妬かい？羨ましいかい？中也」
「………悪いか」
「え、お兄ちゃんに嫉妬してるの？中也さん」
「断じて違う！！」
珍しく素直な中也さんの言葉がむず痒くて、思わずからかってしまった。
「……てか、太宰は首領に呼ばれてたんじゃねーのか？」
「嗚呼、忘れていたよ」
首領が言っていた事を忘れる兄はどうなのだろうか。いくら最年少幹部といえど自由すぎる。
「出来ないとは思うけど、Aに変なことしないでよ、中也」
それじゃあ行ってくると言って、お兄ちゃんは去っていった。
「……中也さんも大変だね」
「……手前もな」
ところで、私は毎日のように考えていた事がある。
中也さんに無理をさせてないか、ということだ。
……というか、こんな体質を持つ、可愛いとは言いがたい私を何故中也さんは選んだのだろうか。
……謎過ぎる
「………中也さん」
「なんだ？」
「無理してないかな。私が言うのも何だけど、この異能力のせいで私に何も出来ないでしょ？」
「否、………そういう問題じゃねーよ」
「そうかな」
「嗚呼、でもひとつだけ」
そう言って先を話さない中也さんに疑問を感じ、地面に落としていた視線を上に上げると、すぐ目の前に中也さんの顔があった。
「へっ……ん……………」
突如唇に伝わった、柔らかい感触。
兄が居たらさっきの私の言葉に「たい☆」をつけて変態って言葉にするんだろうなと考えながら、それは、きっちり2秒で離れて行った
「接物ぐらいなら、出来るよなァ？」
そう悪戯に笑う貴方は、どれだけ私の心をかきみだしているか、分かってますか？
ーーーーーーー
「あさましきもの」太宰治が書いた短編集です。「人間失格」と似たような場面があったので、兄妹設定にしました。
ロ●オとジュリ●ットとかでもそうですが、壁がある恋愛ってなんか憧れます。
リクエスト待ってますよ〜！
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にゃご(プロフ) - 伏見柚希さん» 返信遅れて申し訳ありません！感想ありがとうございます！感想を書いていただけると本当にモチベーションが上がります……。これからも頑張りますので、更新は遅くなると思いますがこれからもよろしくお願いします。 (2018年4月10日 18時) (
レス) id: 489959ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
伏見柚希(プロフ) - 書いてくださってありがとうございます。読んでいて猫とたわむれる社長をまじかで見てみたい気持ちになりました。これからも頑張ってください。 (2018年4月8日 22時) (レス) id: 269e1b2b92 (このIDを非表示/違反報告)
にゃご(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます！そう言って頂くと本当に頑張ろうと思えます……。だいぶ更新は遅いですが、これからもよろしくお願いします！ (2018年4月7日 12時) (レス) id: 489959ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 書いて下さってありがとうございます。なんだか心が温かくなりました。国木田さんの笑顔見てみたいですね。国木田さん推しなんで、国木田さんが笑顔になったら、ドキドキして顔が赤くなりそうです。これからも頑張ってくださいね。 (2018年4月6日 5時) (レス) id: 860abbe074 (このIDを非表示/違反報告)
にゃご(プロフ) - 紅茶さん» そう言って頂くととても励みになります。これからも頑張ります！ (2018年4月2日 23時) (レス) id: 489959ffd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃご | 作成日時：2017年6月30日 13時
