拾われた五匹の青年 (ページ18)

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しつけが必要ページ18

太「ああ！？何これ！」

松「ん？…あっ！なんだこれ！」

A「うわぁ、ひどい…」

この日、3人はあるものを見て騒いでいた。

松「だいぶ噛んだな、こいつら。」

視線の先…五人の部屋の机の脚が、噛まれた痕でボロボロだった。

現場を発見。

翔が、椅子の脚に噛み付いたまま、スヤスヤと眠っていた。
寝る直前まで噛んでたのか…と呆れたが、それはおいといて。松岡が抱き上げてきちんとベッドで寝かせた。

どうしたものか…

松「やっぱりしつけが必要だよな。」

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研究室の先生とお勉強
知識がないため覚えることが沢山な五人。
育てる研究室も大変になりそうだ。

「じゃあ、文字をおぼえようか。」

研究員が授業を開く。
部屋の壁に五十音の表を貼り、お勉強タイム。

「繰り返してね。‘‘あ’’。あーって言ってみて？これが、あって読むんだよ～、あー。」

潤「あーっ」
潤は率先して一番に声をあげる。
「おっ、すごいね～」
潤は褒めると喜んだ。

智翔「あー。」
雅和「あーっ。」
あとの四人も、続いて声を出す。

「うん、いいね。じゃあ次は、いー。
言ってごらん、いー？」

五人「いー？、」

「よく見て、こう。いー」

五人「いー」

•

前半が終わって復習。

「よしっ。ちゃんと覚えたかな～？笑
じゃあこれは何て読む？」

先生が‘‘た’’を指す。

五人「………」

だめか…

「じゃあこれは？」
今度は“う”を指した。

五人「……」

翔「んうぅ」

「ん？なに、翔？言ってみて？」
もう少しだ！

「んーと。あー、いー？？」

雅「う！」

きた！
「そう！そう雅紀、えらいねぇー！！」
よしよし！この調子でいったらいつか文字も書けるかもしれない。

この後も正解するたびに思いっきり撫でて褒めちぎった。

表情も豊かになってきた五人は撫でられると気持ち良さそうな、嬉しそうな顔を見せた。

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…後日。

太一「いいか？これを使おうと思う。」

これ、と太一が手持ちのバッグから取り出したのは、おしゃぶりとおもちゃ。噛む用の木や紐、ゴムなどだった。

太一「噛むことはストレス解消にもなるから。
このゴムとロープのおもちゃは噛むだけで歯磨きにもなるから自由に遊ばせてみよう。」

そこで我々の仕事は、
噛んだらいけないものとの区別を付けさせることということになる。