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八話〜☆ ページ9

路地裏を歩く赤髪の男――『織田作之助』
ポートマフィアの下級構成員にして、何でも屋
何でも承る大きな器の持ち主であり、天然でもある

そんな織田だが、先程浮気現場と云う名の修羅場を治めるという地味かつ、とんでもない大仕事をこなした事もあり、彼は少し疲れを感じながら無人の裏路地を歩いていた

―カツンッ―

其処に、織田の足音とは明らかに違う軽やかな、ブーツを履いた時の様な音が聞こえた
慌てて織田は戦闘態勢をとる
織田は今は違えど、嘗ては腕利きの暗殺者だった事もあり気配には敏感だ。にもかかわらず、音も気配もしなかったのだ
脇下の拳銃に手を伸ばし、相手の出方を窺っていると


?「流石、ポートマフィアの何でも屋ですね」
織田「…!」

行き成り塀の上に少女が現れた
そう……修羅場をゲラゲラと笑って楽しんでいた立香が霊体化を解除したのだ
何でも屋は、護衛や探し物だけではなく、情報を求められる事がある。立香としても、情報の重要さは身に染みて分かっているので、魔術を行使して風や動物、人々の記憶を辿って頻繁に情報収集をしている
ヨコハマにいれば、必ずとポートマフィアの情報がわんさかと集まる。首領や五大幹部は無論『双黒』に関する情報も、幾ら極秘情報として隠していても立香にとってはそこら辺に落ちている石の様なモノなのだ
更に警戒を強める織田に立香は慌てて言う

「落ち着いてくださいよ!私はただお話したかっただけです!」
「…そうなのか?」
「そうです、そうです!先程の修羅場、私も見ていたんですよ!それで……」
「そうか。すまなかった」
「えっ、あ、いえ」

立香は拍子抜けした、そして織田に対して猛烈に心配になった。こんな簡単に警戒を解いてしまっていいのだろうかと、このイケメンさんは大丈夫なのだろうかと
自分から話しかけておいてあれだが、この男は別の意味で大変そうだと

九話…→←七話ですん〜



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夏風 - すみません (2018年9月22日 17時) (レス) id: 2607061fd7 (このIDを非表示/違反報告)
撫菜兎(プロフ) - えっと、細かいことかもしれませんが、立香が使えるのは魔術です。基本的に型月世界では魔法は人間の手で科学の力でなしえないこと、なので、細かい事言ってすいませんんんんん。まだ読み途中なのですが、面白いので更新頑張ってください! (2018年9月2日 17時) (レス) id: f4adc2bd1f (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すいません文ストのパスワード教えてください (2018年8月23日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - カルデラ→カルデア ですよ〜 (2018年8月16日 14時) (レス) id: 68a1e9bfe7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏風 | 作成日時:2018年8月13日 2時

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