すげぇツッコんでるとこ悪いんだけどさ、うん。狸じゃなくて同じ穴のムジナだからな空?あ、パート15だぜ♪ (ページ35)

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標的268　　一撃ページ35

ツナSide

ドォオオオンッ

何度目かの激しい爆発音がある方向から聞こえた

あの方角は…！

「獄寺君たちの地点の戦闘が激しくなってる！！」

連続して聞こえる戦闘音に、どんどん心配が広がっていった、そんな時

「もしもーし？ツナ缶聞こえるー？」

いきなり無線からそんな言葉が聞こえた
この声…って！

「早乙女君！？」

「！？」

思わず相手の名前を呼ぶと、後ろの方でAさんが俺でも分かるくらい反応した

あー…この戦い終わった後にフッた相手に返事しなくちゃいけないとか…俺には一生縁がない悩みだろうけど…複雑なんだろうな、きっと

「朗報を一報！只今ザンザスさん達来てて戦ってくれてるぜ♪」

「って！ザンザス！？」

なんて遠い目で考えていると、早乙女君の言葉に俺はまたも驚いて叫び声をあげる

ざ、ザンザスってなんで！？

するとそんな俺の様子に、無線の向こうでニヤッと笑う気配がしたのが分かった

「ザンザスさんからの言葉、そのまま贈るな？“ボンゴレ9代目直属・独立暗殺部隊ヴァリアーは、ボンゴレの旗の下ボンゴレリングを所持するものを援護する”」

「そ、それって…！」

あのザンザスが俺達を助けに…？

「奴の強さはお前が一番知ってるはずだ。心強い援軍だな」

リボーンの言うとおりだ…！
十年前でさえ、ザンザスはめちゃくちゃ強かった

「……うん！！」

こんな時だからこそ、嬉しい報告だよ！

だけど、戦況はそんないい事ばかりじゃなくて

ズドォオオンッ

「今度は湖の方だ！」

そう、フゥ太の言葉通り今度は湖の方で爆発が起きた

「湖の地点には確か…」

「了平さん、バジルさん、太猿さん、野猿さん、空……ランボさん」

「そうだ、ランボ！！」

Aさんの言葉でハッとする

リボーンはああ言ってたけど……本当にランボを戦場に行かせてよかったのかな？
アイツ、馬鹿だし五歳だしチビだし…とにかく戦えるような奴なんかじゃないのに！

何度考えても、正しかったのか迷う
今更かもしれないけど…

と、思っていると

スッ…

「Aさん…？」

不意に、Aさんが立ち上がった
そして、おもむろに懐から何かを取り出す

あれって…扇？
どこかで見た事あるような…

「黒曜の戦いの時、使ってた奴だな」

「あ、そういえば！」

疑問符を浮かべていた時に、リボーンに言われて思い出す