すげぇツッコんでるとこ悪いんだけどさ、うん。狸じゃなくて同じ穴のムジナだからな空?あ、パート15だぜ♪ (ページ30)

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戦闘開始の合図ページ30

ボボボボボッ

それから数時間後
荒々しい炎の気配とともに、ザクロさんが近づいてくるのを感じた

さってまずはオレからだ！

「行け、聡明っ」

木々の合間に潜みながら、短く命じると聡明が茂みからザクロさんに噛みつき

「コルル！ビジェット！」

追い打ちで黒狐がザクロさんに風穴を開け

「ザムザ！」

ザムザがザクロさんの体に巻きつき

「果てろ！！」

トドメに隼人さんのフレイムアローがザクロさんのどてっぱらに大きな穴をあけた

「ぐぁああ！！」

つーかク゛ロッ！
いくらなんでも多勢に無勢じゃね？
寧ろリンチだよこれ

なんて甘いことを考えていると

「ハッ、オレはデイジーやトリカブトとは格が違うぜバーロー！！」

ズオッ

「お、修羅開匣」

それなりの炎圧がザクロさんから放たれた

「ぐっ…！」

「あいつ…胸の匣に炎を！」

「さぁて、どんな虫人間やら動物人間が出てくるんだ？」

そして今更だけどさ
なんでこの程度の炎で皆さんリアクションしてるの？

「バーロー、虫や動物だぁ？デイジーやトリカブトと一緒にするな」

母さんとか川平のオッサンとかに比べたら全然じゃん←

ドンッ

あ、思考中にザクロさんの変☆身終わってた
へぇ～、こんなんなるんだ

「んだありゃ！？」

「体が一回りデカくなったぞ！しかもあの爪と尾…！」

「トカゲってレベルじゃねーな…！」

「後はバイクがあれば完璧なのに」

ハイKY発言ですね
あ、でも仮面つけてないからダメかくそぅ

「あたりめーだバカヤロー」

で、そこから長々とザクロさんによる修羅開匣あるある話が始まった

戦いの最中に呑気だなー
てか、術師としちゃ今の語りの間に数回くらい殺せるんだけど？

「さぁT-REXの圧倒的なパワーを喰らいな」

とか軽く幻滅していると、そう宣言してザクロさんが動いた

「！！」

「消えた！？」

な訳ねーじゃん！

「目前に来てるっての！」

ゲシッ

「ぐっ！？」

「あ、めんご」

わり、蹴っちゃった

「早乙女テメェ！」

やだなー怒んないでよゴクデラ君
だってまさかあの程度の速度で目が追い付かないほど不甲斐ないなんて思わなくて

「謝ったのにーぃ」

なんて燈風に言って挑発しながら、ザクロさんの意識がオレ達に向いてるのを確認し、γさんを有幻覚と入れ替える
そろそろ体が持たないし

その後、ラルさんも同じように入れ替えたのでした、まる