すげぇツッコんでるとこ悪いんだけどさ、うん。狸じゃなくて同じ穴のムジナだからな空?あ、パート15だぜ♪ (ページ11)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:60,272 hit

標的260.5　　心配ページ11

デイジーSide

ズゥッ！

「うわっ！？」

「ぐっ…！？」

“人間を超えた存在”

白蘭様に言われた通り、最後の手段で修羅開匣に炎を灯す
その瞬間、凄まじい炎圧が僕チンの周囲の砂ごと相手に押し寄せていった

「修羅開匣だと…っ」

ぼ、僕チンの様子が変わったのにまだ気づいてないなんて本当に弱い奴らだ…

ボボウッ…

「吐いてもらうよ、ユニ様をどこに隠してるの？」

でも、それならそれでいいよ……
だって…弱いならすぐに倒せてユニ様を探しに行けるし…

「ってえぇえっ！？」

「う…ウロコ！？」

「人間じゃないのか！？」

騒ぐボンゴレを無視して背筋を伸ばして立つ

い、今の僕チンは誰にも止められないよ…

「修羅開匣は身体に埋め込まれた匣の開匣によって、肉体そのものを最終兵器に帰るんだよ」

こうなったら、僕チンはもう自分でもなかなか止まらないんだ…

どれくらい殺せるかな…？
どれくらい痛めつけちゃっていいかな…？

そのことに、心が躍っていると

「って肉体に匣埋め込む必要がどこに―――！？」

ふいにそんな声が届いた

コイツって……あのアイスばっかり食べてた子の兄だっけ？

「……いや、空、そこはあんまり重要じゃないぞ…？」

「そんなことして何かリスクとか…無いんですか！？そこまでする必要が一体どこに…っっ」

そう思いだしている間に、まだそんなことを問いかけてくる

それはつまり、本気で……敵の…僕チンの心配をしていて

「……変な奴だ。僕チンがどうなろうとお前には関係ないのに」

「そんなことありません！」

思わず本音が零れると、ソイツは何故かすぐさまそれを否定してきた

「そりゃ正直、今のデイジーさんや………白蘭さんは正しいと思いません！こんな風に誰かを傷つけたりするのなんて絶対に間違ってるんです！」

「…空…」

そうして、強い口調で僕チンたちが間違ってると言い切る

………だから何？
だって、僕チンたちはこの世界がもう嫌なんだ

ずっと…ずっと…願ってた
こんな世界…終わってしまえばいいって

僕チンたちに優しくない世界なんて要らない
僕チンたちを拒絶する世界なんて要らない

だから…僕チンたちは白蘭様に従うんだ

白蘭様なら、この世界を終わらせてくれるから