標的229,5 凄さ ページ17
ツナSide
メローネ基地から帰る足取りは、皆が無言で重かった
それは勿論、傷の痛みや疲れもあったけど……皆アジトに帰りづらい気持ちがあったんだと思う
作戦は成功と云えなくて…
目的だった入江正一へは辿り着いたけど、すぐには帰れそうになくて…
それに…
(A…)
チラリ、と空君の顔を見る
その顔色は、俺の目にも青ざめていて
そりゃそうだよ…
空君は目の前でAさんがいなくなっちゃったんだから……空君達の過去を考えれば、当然だ
『ツナ君!』
『ツナさん!』
……Aさんがいなくなったこと、京子ちゃん達は気付いてるんだろうな…
「……っ」
…なんて顔で会えばいいんだろう…？
会わせる顔なんて…っっ
ぐちゃぐちゃな気持ちが溢れて、自然と顔が俯いて、怖くて……そうして足取りがまた重くなって
―――でも
「あっ!」
「！」
空君の声に思わず顔をあげる
「！」
「！」
――でも、そんな心配はいらなかったんだ
「―――っっ」
ただ、姿を見るだけで
ただ、笑顔を見るだけで
ダッ…
俺達の胸にこみ上げてきたのは、また会えた嬉しさだけだったんだ！！！
「ツナ君！お兄ちゃん！」
「ツナさん！みなさん！」
「京子ちゃん！ハル！」
衝動のままに駆け寄って、笑いあって、触れ合う
お互いの存在を確かめるように
「はひ、そうですツナさん！ランボちゃん達と同じくAちゃんもいなくなっちゃったんです！一緒にいたんじゃなかったんですか…？」
だけど、それはハルの何気ない一言でぎこちなくなる
ど、どういえば…！
狼狽えて、つい空君の顔を見ると
ニコッ
「それなら大丈夫です！A、ちょっと炎のいるところに行ってるだけなので！心配しなくてもきっとすぐに戻ってきますよっ」
空君は、さっきまでの不安な様子を一切感じさせない笑顔でそう言い切った
「そうなんだ、よかったぁ…！」
「居場所が分かっているならノープロブレムですねっ」
「はいっ！きっと大丈夫です！」
空君…凄い
京子ちゃん達を不安にさせないために…
「…すみません、綱吉さん。少しだけ嘘をついてもらっていいですか？」
「…う、うん…俺達はいいけど…」
なんか……空君ってここぞっていうとき強いよな
それはきっと、早乙女君やAさんのことを信じてるからに違いないと思った
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アオイ(プロフ) - 柚子sherbetさん» ここは結構前からあったのでようやく書けてよかったですｗそうですよ…あのヘタレ炎がようやく告白の決心ですよ…！何やら感慨深いものですｗ (2014年8月26日 22時) (
レス) id: 75557f8640 (このIDを非表示/違反報告)
柚子sherbet(プロフ) - 炎が（珍しく）シリアスだ！と思ってｷｭﾝｷｭﾝしてたら、一気に笑いに変えられてしまいました（笑）でもこのテンションの落差が気にならないって本当にすごい技量ですね！て言うか、肝心な処でヘタレてた炎が告白って…遂にと言うか、やっとと言うか。応援してますww (2014年8月26日 10時) (レス) id: 5ee1e287b2 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 炎李.@ﾎﾞﾄﾞ必読さん» 了解です！それじゃパスのコメは消しておきますね！ (2014年8月26日 10時) (レス) id: 75557f8640 (このIDを非表示/違反報告)
炎李.@ﾎﾞﾄﾞ必読(プロフ) - アオイさん» わかりました！では、作ったら報告しますね！ (2014年8月26日 9時) (レス) id: 0ea034fa29 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 炎李.@ﾎﾞﾄﾞ必読さん» お願いしますっ！特にないのでお任せしますね！ (2014年8月26日 9時) (レス) id: 75557f8640 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年7月4日 23時
