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180.無限列車の在処 ページ30

 





 次の日の夕刻のこと。

 俺は無限列車の情報を得たという鬼殺隊士と落ち合うため、

 ある蕎麦屋を訪れていた。


「うまい!うまい!」


 実に喉越しが良い!

 何杯でも食べられそうだ。


「うまい!」


「炎柱、お食事中失礼します。」


「ああ!ここに座るがいい!

 おやじさん、この若者にも同じものを。」


 約束通りやってきた隊士は、俺の向かい側に座った。

 店には西日が眩しいくらいに入り込んでいた。


「よろしいのですか?」

「勿論だ!俺ももう一杯もらおう!」




「炎柱、昨夜のお働き、見事でした。」


「いや。鬼は逃走した後だったからな。

 負傷したあの女性はどうなった?」


「医師が言うには、傷痕も残らないで済むということです。」


「そうか!処置が早くて良かった!」


「はい。ご活躍のおかげです。」


 蕎麦屋の店主は、俺の食いっぷりが良いからと、

 天ぷらを奢りでくれた。ありがたい。


 店内には蕎麦つゆの良い香りが立ち込めている。


「おやじさん、景気はどうかな?」

「どう見えるね。」

「悪いな!」

「この沿線で切り裂き魔ってのが出てるせいで、

 めっきり人手が減っちまったよ。

 雇い人にも暇を出す始末さ。こないだは汽車の車掌が

 やられたってよ。それに、無限列車っていうのが

 運行中止になっちまっただろ。

 噂じゃな、40人ばかり乗客が

 神隠しに遭っちまったって言うぜ。」
 

「ほう。物騒だな。」


 隊士は俺を真っ直ぐに見つめると、口を開いた。


「炎柱、その無限列車、所在が分かりました。

 さる機関庫に人目につかぬよう、搬入されたとの情報が。」


 

 無限列車。ついに在処を突き止めた。

 しかし、その前に車掌の遺体が発見された駅を検分しよう。

 切り裂き魔について何か分かるかもしれない。
 




 駅を検分したが、特に異常はなかった。

 そこで出会った弁当屋さんの

 少女とお婆さんから話を聞くと、

 やはり切り裂き魔を恐れているようだった。


 早く人々が安心して暮らせるようにしなければ。





 俺は隊士に別れを告げると、機関庫へと戻る列車に乗った。

 そこで出会った車掌に無限列車について尋ねると、

 どうやら無限列車は今朝方、設備の整った整備工場へと

 運ばれたらしい。




 薄暗い夜の中、早速設備工場へと向かった。




 

181.切り裂き魔→←179.しゃぼん玉



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - misakimiさん» 最後までお付き合いいただき、感謝申し上げます。主人公に感情移入し、物語に入ってもらってこそ、この小説の醍醐味と思い作っていたので、大変光栄です!あたたかいコメントにいつも励まされておりました。ありがとうございました! (7月16日 7時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 読了が遅くなりました。お疲れ様でした。長らく愉しませて頂きました。現し世でなくても、ハッピーエンドとは!こういう纏め方もあるのかと感心です。彼女の気持ちに入り込んでいたため、逢いたいけど早いよと涙しました。 (7月15日 16時) (レス) @page50 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!起承転結の「転」は恐らく読者様の予想を超えるものになってしまったかもしれません。しかし、美桜さんのように嬉しいお言葉をいただけると、作者として本当に幸せです♡最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (7月10日 15時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 完結おめでとうございます。途中思わぬ展開に驚きましたが、最後は悲しさもあるけれど、なんだか暖かな気持ちになりました。あとがきの狐姫様の言葉に色々と考えるきっかけになりました。次の作品も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました♡ (7月8日 21時) (レス) @page50 id: 4bde5e03bb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - エリスさん» エリスさん!感動したと言っていただき、大変光栄です♡完結まで書けたのも、エリスさんをはじめ、応援してくださる読者様のお陰です!感謝申し上げます!番外編、新作等でもまたお会いできると嬉しいです(*˙˘˙*) (7月8日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2022年6月12日 13時

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