人生を謳歌しようと思った矢先にこれだよ。

２３．子供って暖かい目で見守られる。 ページ23

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着替えを終えたところで、
ちょうど引っ越しのトラックが来た。



ぼくは6歳の力で持てる荷物を運んでいる。



何もしないで見てるだけっていうのもアレだし…




そしたら引っ越し業者の若い兄ちゃんに偉いな！って眩しい笑顔で言われた。



え、このスマイル０円ですか？？




そんな事を思っていると、
父ちゃんと伯洋がやっと来てくれた。



「あ、おはようございます！！」


「おはよう。」


「はよー。ほら、それは俺が持つよ。」



挨拶を済ませると、ぼくが持っていた少し大きめの荷物を伯洋が持ってくれた。



優しいのぉ…(ババア目線)


家具は業者さんに任せて、
他の荷物は大人組がせっせと運んだ。



しばらくして荷物を全てトラックに積み込み、
物が無くなった部屋を見た。



「さ、このお部屋ともお別れね。」


「うん。お世話になりました…！」



6年間、産まれてからずっと居た家だ。
何だかあっという間で、少し寂しい。



部屋に向かって頭を軽く下げるぼくを、
業者さんや父ちゃん達が暖かい目で見ていた。




さすがに見られてると恥ずかしいのですが…？



そのまま父ちゃんの車に乗り込んで、新居へと向かった。



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