19.最強 ページ19
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「お前を呪いとして祓う!」
「えっ?ああ…そうか…
でも、今はあなたの治療の方が」
今喋ってんのが呪物か虎杖かもこっちはわかんねぇんだよ…!
クソッ!どうしたらいい!?
「今、どういう状況?
あら、君大胆なかっこしてるねぇ…」
「…はぁ。」
「なっ、五条先生!どうしてここに!」
いつ間にか隣にいた五条先生が俺を見た後に宿儺に服を破かれ、さらし姿になった虎杖を見て呑気に話した。
虎杖は困惑した様子で首を傾げていた。
「や。来る気なかったんだけどさ。
いやーボロボロだねー。2年の皆に見せよーっと。」
こっちは大変だったって言うのにヘラヘラと写真を撮ってくる。
治ったらマジで殴ろう…
「さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蝿くてね。
観光がてらはせ参じたってわけ。」
「で、見つかった?」
「あ、あの…」
「ん?」
「そ、それ、ぼくが食べちゃいました…」
「…マジ?」
「マジ。」「マジです…」
「んー?」
スマホをしまって虎杖の方にズカズカ歩き、鼻が触れそうな距離まで近づいた。
何やってんだあの人。
「ははっ、本当だ。
混じってるよ。ウケる。」
「す、すみません…!
あ、今からぼくの体を解体して取り除きますか!そうしましょう!この際ぼくはどうなってもいいので!」
虎杖はバッ、と距離を取ると綺麗に90度頭を下げた。
「見た目の割に結構怖いこと言うのね。
で?体に異常は?」
「え、特にはないですね。」
「宿儺と代われるかい?」
「すくな…って、」
「君が喰った呪いだよ。」
「あぁ、多分出来るとは思いますけど…」
「じゃあ10秒だ。
10秒経ったら戻っておいで。」
「で、ですが…」
「大丈夫。僕最強だから。」
また変な事をしようとしてるな…
「恵、これ持ってて。」
「これは?」
「喜久水庵、“喜久福”。」
この人土産買ってから来やがった。
人が死にかけてる時に。
「土産じゃない。
僕が帰りの新幹線で食べるんだ。」
「後ろ!」
衝撃に目を閉じ、再び開けると目の前に宿儺の顔があった。
先程と同様、体格が変わっている。
「面白いね。体格も変わるんだ?」
「生徒の前なんでね。
カッコつけさせてもらうよ。」
「まったく。
いつの時代でも厄介なものだな。呪術師は!」
「だからどうという話でもない…が、」
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甘蜜 蜜華(プロフ) - 駄犬さん» 好きです!頑張ってください! (2021年1月14日 15時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 甘蜜 蜜華さん» ありがとうございます!空白の部分はこだわったのでそう言っていただけるとありがたいです! (2021年1月14日 15時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜 蜜華(プロフ) - わぁ!……わぁ!(空白の部分の読み方に感動して、語彙力低下中。) (2021年1月13日 16時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 柊さん» うわ!本当だ!言われて気づいた…(--;) やったぁぁぁ!ありがとぉぉお!これからも頑張るね!!呪いの王も楽しみにしてる!! (2020年12月14日 23時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - こんばんは!柊です!!いつも更新お疲れ様ですそして!!お気に入り登録者数300人突破おめでとぉぉぉ!!!これからも巡り巡って楽しみにしてます!!してます!! (2020年12月14日 23時) (レス) id: 4b9950989a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄犬 | 作成日時:2020年11月23日 20時