巡り巡ってまた来世 [成り代わり]

１７．祓う ページ17

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虎杖は手に持った宿儺の指を飲み込んだ。





特急呪物だぞ！？




猛毒だ！確実に死ぬ！








だが万が一、万が一…！









バンッ…！





虎杖を拘束していた呪霊の腕が弾け飛んだ。






そして着地をすると、向かってくる呪霊を祓った。






「ケヒッヒヒッ」






目の下に傷が出来たかと思えば、髪が短くなり、バキバキと音を立てて体が男性の体格へと変わった。





「ああやはり！光は生で感じるに限るな！」





最悪だ！最悪の万が一が出た！




特級呪物が受肉しやがった！！







「呪霊の肉などつまらん！人は！女はどこだ！！」







「いい時代になったものだな。女も子供も蛆のように湧いている。」







「素晴らしい！鏖殺だ！」








「あ？」



突然、片腕で首を掴んだ。



するとみるみる体が元の体格に戻っていく。



「…勝手なことしないで。」




「お前、なんで動ける？」




ギリギリと音を立てるほどに首を締めている。




「なんでと言われましても…ぼくの体だし…」









「動くな。」






「お前はもう人間じゃない。」






「え…？」





「呪術規定に基づき、虎杖A…お前を、」









「“呪い”として祓う(殺す)。」







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