愛の魔法

タイミング(3) ページ49

西島「はい！これ使って！」




A「あの･･･使ったことない」




連れて来られた所は海



どうやら釣りをするらしい



西島「釣り、したことないの？」



A「ないです･･･」



西島「今日は、魚釣って、それを俺の家で
Aに料理してもらおっかなぁって
思ってる」



A「えっ･･･」



西島「なに？釣れんのかなぁって心配？」



私が心配してるのは、生きてる魚なんて




さばけるわけない！って事と･･･



何よりも･･･



西島さんの家に行くって事に驚いていた




西島「大丈夫！俺、結構、釣り得意だから」



A「はあ･･･」



そういう事じゃないんだけど･･･



ニコニコして私の竿にも



餌を付けてくれる西島さんを



見てると、こっちまでつられて



微笑んじゃう






釣りを始めてから10分



私の竿に反応が



A「えっっ！なんか･･･ブルブルって
してる」



西島「おっ！HITした？」



A「わかんない！！」



慌ててる私の後ろに立ち



竿をひいてくれる





西島「HITした！ゆっくり巻いてみ！」



A「は、はい！」



初めて竿がブルブルしてる感覚と



後ろから抱き締められてる感触とで



頭が真っ白




西島「ゆっくりね･･･急ぎ過ぎると
糸切れちゃうからね」



A「･･･はい」



耳元で、優しい声でアドバイス



してくれる･･････



いろんなドキドキが止まらない




A「あっ！釣れたっ！！」




西島「やったぁ〜〜！！結構
大きいじゃん！」



初めて魚が釣れて嬉しくて



振り向くと、西島さんの顔が･･･



A「⁄(⁄ ⁄＞⁄-⁄＜⁄ ⁄)⁄」



西島「････(//･_･//)…照れんなって･･･
こっちも照れんだろ･･･」



A「だって･･･近いから･･･」




西島「魚」



A「･･･触れません」




西島「うっそ！？魚料理出来ないの？」



A「魚料理は出来ますっ！
ただ･･･生きた魚は･･･ちょっと･･･」



西島「挑戦してみなよ！」



A「む、無理ですよ〜･･･」



その後も、魚が釣れる度



西島さんが全部取ってくれた

タイミング(4)→←タイミング(2)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す