LOVE 2

最後に会いたいな　3 ページ3

どのくらい走っただろう……


時間にすると、一時間くらい……



あまり話さないにっしー……



車の中は、AAAとNissyの歌が



ランダムに流れてる……



普通だったら、気まずいのに



なぜか居心地がいいのは



私だけかな……



西島「雨……すごくなってきちゃったな…」



A「雨の音、だんだん強く
なってきたもんね……」



西島「もうすぐで着くんだけどな…」



A「どこに？」



西島「車から降りなくても、綺麗に
夜景が見えるとこ……」



A「そんなとこあるんだぁ…」



西島「……今日はやめとこうかな…
お母さんとうるさい弟君に
心配かけられないしな」



A「残念……でも、もしそこに
着いても…私見えないからなぁ……」




西島「………」



A「目が見えるようになったら
連れていってくれる？」



西島「……そうだね……引き返そうか…」



車をUターンさせて



来た道を引き返す……



にっしーは私の目の話しになると



そっけなくなる……



どうしてなのかな……こういうとき



顔の表情が見れたらなぁって



すごく思う………



西島「……ん？」



A「どうしたの？」



【ピーッピッピッ！！】



西島「どうしたんですか？」



警察「すいません！ここの先の
川が氾濫しかけてるので、こちらの道は
通れません！」



西島「えっ！？どこか違う道
ありますか？」



警察「この雨だからね〜どこも
危ないよ！あっちの道に進むと
何軒かホテルがあるから、そこに
泊まった方が安全だと思います！」



西島「………わかりました」



警察「ご協力ありがとうございます！
気を付けて！」



A「……帰れないの？」




西島「そうみたい……」

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