LOVE 2

特別　2 ページ20

【トントン】



A「はい」



友輝「よっ！」



A「友輝、どうしたの？仕事は？」



看護師(高橋)「弟さん？」



A「弟の友輝です」



友輝「どうもです！」



A「ねぇ、仕事どうしたの？」



友輝「昼休み！！近いから
見に来たの！しかし、すごい部屋だな」



看護師(高橋)「勇一先生の計らいで
VIPルームですよ〜！！すごいですよね！」



友輝「病院にこんな部屋あるなんて
知らなかった〜」



看護師(高橋)「Aさんは、特別ですから」




友輝「特別？」



看護師(高橋)「将来の院長婦人ですよ〜
特別に決まってるじゃないですか〜
ナースの間では、大騒ぎなんです」



友輝「院長婦人かぁ〜なんか姉ちゃんには
合わないような……でも良いことだな！
勇さん、カッケーし、優しいし
姉ちゃんのこと、大事にしてくれそうだし！」



A「………」




看護師(高橋)「Aさん、何かあったら
すぐナースコールして下さいね！
では、失礼します」



A「はい、わかりました」



友輝「姉ちゃん…具合悪いの？」



A「別に普通だよ…」



友輝「なんか暗い……」



A「……暇なの！手術、三日後なのに
何してたら良いのか……それに
特別扱いされてる感が…」



友輝「しゃあないじゃん！院長婦人に
なるんだからさ！」



A「そんなの…決まってないし…
手術だって、成功するかもわかんないし…」




友輝「成功するって！それに、勇さんとなら
絶対幸せになれるよ！
俺が保証する！」



A「友輝に保証されたくない！！」



友輝「機嫌、悪っ！！」




A「早く仕事戻んなさい！」



友輝「はいはい、ほらっ、イヤホン！！
これないと、困るでしょ？」




A「持ってきてくれたの？」



友輝「西島の歌でも聴いて、機嫌直しな！」




A「うん！ありがと！！」



友輝「やっと笑顔が出た」

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