LOVE 2

特別 ページ19

勇一「不安？」



A「うん…だって手術は三日後でしょ？」



勇一「そうだよ」



A「じゃあ、なんで？」



勇一「念のために、もう一度検査して
万全の状態で手術したいなぁって
思って……それに、Aが病院に
いてくれると嬉しいから、早めに
入院させちゃったの」



A「……私一人だけ？」



勇一「うん、ここの部屋は特別な
部屋だよ！だから、気にしないで
のんびり手術日までしてて」



A「個室ってこと？」



勇一「そう」



A「ただの個室にしては、広い
ような気が……」



勇一「だから、特別室、VIPルームって
言えば早いかな」




A「……普通に扱ってくれて
良いんだけどな…」



勇一「遠慮しないで！俺もここなら
いつでも来やすいしさ！お母さんや
友輝だって、お見舞い来やすいはずだよ」



A「そうだけど……」



【トントン】



看護師(高橋)「失礼します」



勇一「はい」



看護師(高橋)「先生、明日の手術の
ミーティングが始まります」



勇一「わかった」



看護師(高橋)「Aさん、担当の高橋です
よろしくお願いします」



A「よろしくお願いします」



勇一「高橋さんは、優秀な看護師だから
安心して何でも言って！じゃあ、夜に
また来るね」




A「はい」


部屋を出ていく勇さん……




看護師(高橋)「何か今やってほしいこと
ありますか？」



A「いえ、大丈夫です」




看護師(高橋)「良いですね〜！勇一先生と
結婚されるんですよね？羨ましい」



A「あ、いえ、まだ決まった訳では…」




看護師A「イケメンな上に、医者だし
優しいし、背は高いし、何より
Aさんのこと、大切に想ってますもんね」




A「そうなんですかね……」



看護師(高橋)「こんなすごい部屋
政治家の有名な人とか、芸能人の大物の
方しか使わない部屋ですよ〜
愛されてますね」




A「………」

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