LOVE

レストラン　3 ページ22

西島「Aちゃんは…
目が見えないことを恥ずかしいと
思ってる……それなのに、治るかも
しれない手術をしない………」



A「だって怖いもん……
そんなの……目の見える
にっしーにはわからないでしょ？」



西島「うん…全然わからない………
わかってあげたいけど……無理……
だけど…もしも、俺が目が見えなくて不安で
やりたいこともやれないなら
少しでも望みがある方にかけてみたい…」




A「………」




西島「手術して失敗しても……
しない道を選んだとしても
その自分を受け入れて、自分を好きに
なりたい！」




にっしーの言葉に言い返せない



心の奥を覗かれたみたいだった……



手術が怖い……だけど、目が見えない



自分が嫌い……



目が見えなくなった日から




神様なんかいないんだって



ずっと思って生きてきた……



店員「お待たせしました
蟹とアスパラのパスタです」



西島「…さっ！食べてみて！すんごく
美味しいから！」



A「……はい……」




西島「どう？美味しいでしょ！！」



A「美味しい！！」



西島「せっかくのデートなのに
ごめんね……Aちゃんを
傷つけたいわけじゃないんだ……」



A「……なんか、赤く……」




西島「光は少しわかるんだもんね
夕焼けだよ！君に見せたかった……
ここから見える
夕焼け、めちゃめちゃ綺麗なんだよ…」



なんとなくうっすら赤く暖かい……


波の音も心地好い……



海風も気持ちいい……



実際見れたら……本当に綺麗なんだろうなぁ……

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