LOVE

レストラン　2 ページ21

店員「いらっしゃいませ」



西島「テラスの方に座ろっか」




A「はい」



椅子をひいて、私の肩をトントンと



してくれる



西島「座って」



A「ありがとう」



店員「失礼します！こちらメニューです」



座った私に、店員さんが



メニューを渡してくれる



A「あっ……」



店員さんは、私の目が見えないことに



気付いてないみたい……



西島「メニューは僕だけで良いよ！
僕がオーダーするから」




店員「失礼しました……お決まりに
なりましたら、お呼び下さい」




西島「ねぇ、Aちゃんは、蟹と
海老どっちが好き？」




A「……」




西島「聞いてる？」




A「ごめんなさい…何ですか？」




西島「蟹と海老どっちが好き？」




A「蟹の方が好き」




西島「じゃあ、蟹のパスタにしよっか！
サラダは二人で分けて、飲み物どうする？
お酒とか飲むの？」



A「家では少し飲むけど…外では
飲みません」




西島「飲んで良いよ！俺、運転手だし
どっちにしろ飲めないから」




A「お酒、あんまり強くないから…
すぐ寝ちゃうし…」




西島「へぇ〜お酒弱いんだぁ〜
酔った姿みたいね」



A「アイスティーで！」



西島「じゃあ、お酒は今度ね」



店員さんを呼んで、オーダーしている



にっしー……



優しくて、丁寧な話し方……



にっしーの声って本当に



心地好いなぁ〜




西島「さっきから、ボーッとしてる……
なに考えてるの？」



A「……なんか……申し訳ないなぁって…」




西島「何が？」




店員「お待たせしました
シーザーサラダです」




西島「ありがと」


運ばれてきたサラダを、分けてくれるにっしー



西島「はい、サラダだよ！目の前に
置くからね！フォークは右に置くよ」



A「ありがとう……後…すいません」




西島「ん？」




A「こういうときって、女の子が
サラダを取り分けたりしなきゃ
いけないのに…ごめんなさい…
私といると……恥ずかしいでしょ？」




西島「………恥ずかしいのは……
Aちゃんの方じゃないの？」



A「えっ！？」

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